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別紙:主な調査結果について(抜粋)

【1】 SDGsの認知度

  1. ① 全世代のSDGs認知度は、全回答者のおよそ4人に1人(26.7%)。
  2. ② Z世代(持続可能な社会づくりの推進力と期待される若い世代)のうち、10代のSDGs認知度はおよそ3人に1人(36.7%)。一方、20代では、概ね4人に1人(25.6%)と差異が見られた。
  3. ③ 「知っている」とした回答者の理解レベルには、バラつきが見られる。

<SDGs認知度(年代、男女別)>

単位:%

男女計
全世代 26.7
10代 36.7
20代 25.6
30代 24.4
40代 25.6
50代 22.8
60代 24.0
33.2 20.2
35.6 37.8
28.9 22.2
33.3 15.6
28.9 22.2
37.8 7.8
36.0 12.0

<あなたはSDGsについてどの程度ご存じですか(n=267)>

単位:%

①17ある目標を一通り知っている ②いくつかの目標を知っている ③目標は知らないが、SDGsの意味は知っている ④SDGsという言葉を聞いた事がある
全世代 14.2 34.1 25.1 26.6
10代 22.7 24.2 27.3 25.8
20代 15.2 30.4 4.3 50.0
30代 9.1 38.6 34.1 18.2
40代 8.7 47.8 23.9 19.6
50代 14.6 34.1 29.3 22.0
60代 8.3 33.3 37.5 20.8

【2】 SDGsへのイメージ・共感度

  1. ① 前項の設問の後に「SDGsについての解説」を回答者に示し、改めてイメージ・共感度について調査。
  2. ② 国連の意図するSDGsの趣旨である「全人類・生物が存続するため今多くの課題があり、SDGsの目標達成が必要との危機感」「国や企業、個人が、世界のために自らができることを考え、これから実行するきっかけになる」に、「とてもそう思う」あるいは「ややそう思う」とした回答者は半数以上(55.0%)。

<SDGsという言葉から感じるイメージとしてあてはまるもの>

単位:%

とてもそう思う ややそう思う どちらともいえない あまりそう思わない 全くそう思わない とてもそう思う+ややそう思う
全人類・生物が存続するため、今多くの課題があり、SDGsに掲げる目標達成を達成しなくてはだめだという強い危機感 15.2 39.8 30.5 9.9 4.6 55.0
世界的な異常気象・温暖化・海洋汚染に代表される、地球規模の環境危機に取り組むためのキーワード 21.3 41.9 26.2 7.0 3.6 63.2
国や企業、個人が、世界のために自らができることを考え、これから実行するきっかけになる 15.9 37.9 32.6 9.3 4.3 53.8
企業等が、どんな社会的貢献をしていることを示すロゴのようなもの 7.6 32.3 42.0 13.2 4.9 39.9
理想的な目標であることはわかるけど、現実には難しい事ばかりだと思う 18.5 36.6 33.4 8.7 2.8 55.1

【3】 SDGsの各目標に対する共感度

  1. ① SDGsの17目標のうち最も「大切なことだと共感できるもの」を質問。
  2. ② 多く挙げられた上位3項目は、「目標1.貧困をなくそう」、「目標3.すべての人に健康と福祉を」、「目標13.気候変動に具体的な対策を」。

<共感度の高いSDGs目標(順位)>

単位:%

順位 目標 回答割合
1 目標1.貧困をなくそう 19.8
2 目標3.すべての人に健康と福祉を 12.6
3 目標13.気候変動に具体的な対策を 10.6
4 目標2.飢餓をゼロに 9.9
5 目標16.平和と公正をすべての人に 8.6
6 目標6.安全な水とトイレを世界中に 7.8
7 目標10.人や国の不平等をなくそう 4.9
8 目標4.質の高い教育をみんなに 4.4
9 目標8.働きがいも、経済成長も 4.3
10 目標11.住み続けられるまちづくりを 3.3

【4】 企業のSDGsへの取り組みが就職活動にあたえる影響

  1. ① 全回答者の約8割が、好影響があるとした。
  2. ② 特に高い影響度が確認できるのはZ世代のうち10代、および60代であった。

<企業のSDGsへの取り組みが就職活動にあたえる影響(年代、男女別)>

単位:%

影響あり 男性 女性
全世代 77.6 74.7 82.1
10代 87.8 84.4 91.1
20代 76.1 75.6 76.7
30代 63.9 56.7 71.1
40代 80.0 80.0 80.0
50代 74.4 73.3 75.6
60代 88.0 78.0 98.0

影響ありとは、最も大きく影響する、大きく影響する要素の一つ、少しは影響する、の回答の総和

【5】 企業のSDGsへの取り組みが商品購入等へあたえる影響

  1. ① 全回答者の約8割が、好影響があるとした。
  2. ② 年代によっては、男女差が大きいケースが見られた。

<企業のSDGsへの取り組みが商品等購入時にあたえる影響(年代、男女別)>

単位:%

影響あり
全世代 80.9
10代 87.8
20代 76.1
30代 71.7
40代 83.9
50代 78.9
60代 92.0
男性 女性
79.9 84.9
80.9 91.1
87.8 78.9
76.1 75.6
71.7 85.6
83.9 82.2
78.9 96.0

影響ありとは、最も大きく影響する、大きく影響する要素の一つ、少しは影響する、の回答の総和

【6】 ユーザーが考える「会社のイメージ・ブランド価値を高めるSDGs目標」

  1. ① 「経営者として、会社のイメージ・ブランド価値を高めるためにアピールするのが有効だと思う」SDGs目標3つを選択。
  2. ② 多く挙げられた上位3項目は、「目標8.働きがいも、経済成長も」、「目標12.つくる責任、つかう責任」、「目標1.貧困をなくそう」。

<会社のイメージ・ブランド価値を高めるSDGs目標>

単位:%

順位 目標 回答割合
1 あてはまるものはない 22.1
2 目標8.働きがいも、経済成長も 19.7
3 目標12.つくる責任、つかう責任 13.9
4 目標1.貧困をなくそう 13.6
5 目標9.産業と技術革新の基盤をつくろう 13.3
6 目標3.すべての人に健康と福祉を 12.9
7 目標7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに 12.9
8 目標13.気候変動に具体的な対策を 7.6
9 目標5.ジェンダー平等を実現しよう 7.3
10 目標4.質の高い教育をみんなに 6.5

【7】 SDGsチェリーピッキング(良いとこどり)とその是正

  1. ① 企業が単に現在の業務に関係しそうなSDGs取組を探し出してアピールする場合と、優先項目と達成度合いを明確にしてアピールする場合との印象や信頼度の差異を調査。
  2. ② 全ての項目において後者のアピール度が高い結果となった。

<SDGsチェリーピッキングと是正後のポジティブな回答の割合の差>

単位:%、パーセントポイント

SDGsチェリー
ピッキング
(a)
チェリーピッキング
是正後
(b)
是正後の差分
(b)-(a)
印象に残る 47.4 50.3 2.9
取り組みを支持する 54.6 55.3 0.7
興味がわく 41.7 44.2 2.5
信頼できる 37.8 43.4 5.6
会社の商品・サービスを利用したい 36.0 39.4 3.4

【8】 SDGsウォッシュ(上辺だけ)とその是正

  1. ① 企業がSDGs目標に対してポジティブな面のみアピールする場合と、SDGs目標に対する負のインパクトに言及し課題を明示した上で改善計画をアピールする場合との印象や信頼度の差異を調査。
  2. ② 全ての項目において後者のアピール度が高い結果となった。

<SDGsウオッシュと是正後のポジティブな回答の割合の差>

単位:%、パーセントポイント

SDGsウオッシュ
(a)
ウオッシュ是正後
(b)
是正後の差分
(b)-(a)
印象に残る 48.4 52.5 4.1
取り組みを支持する 56.0 58.5 2.5
興味がわく 41.7 46.2 4.5
信頼できる 40.7 47.1 6.4
会社の商品・サービスを利用したい 39.6 42.5 2.9

以上