トピックス

2023年1月20日

MS&ADインターリスク総研株式会社

「海外自然災害リスク分析サービス」の開始について

MS&ADインシュランスグループのMS&ADインターリスク総研株式会社(代表取締役社長:中村 光身)は、企業の海外資産を対象とした自然災害リスク分析サービスの提供を開始しました。

米国大手自然災害リスクモデリング会社Verisk(AIR Worldwide)と協働で、海外地域を対象とした自然災害リスク分析を行うもので、商業拠点や工場・倉庫等の建物といった固定資産のみならず、商品・在庫品等といった棚卸資産も対象に、地震による「地震動/液状化/津波」や、台風・ハリケーンによる「強風/洪水/高潮」が引き起こす被害想定額などを算出します。Verisk(AIR Worldwide)がモデルを保有している国・地域・ペリルでの分析が可能で、地震や台風・ハリケーンのほかにも、森林火災や対流性暴風雨などがモデル化されています。

近年、頻発化・激甚化傾向にある台風・ハリケーン等の気象災害や、切迫する巨大地震への対応強化が求められており、グローバルに活動する企業にとって、これら自然災害の発生による損害や財務への影響を事前に把握し、リスク対策をあらかじめ検討・実施しておくことはリスクマネジメント上重要です。本サービスを利用することで、国別に保有する自然災害リスクや新たに進出する拠点の自然災害リスクを定量的に把握することができ、BCPや資金投下計画の策定へ活用することが可能です。

当社は、今後も、お客さまのニーズにお応えする各種リスクコンサルティングサービスの開発・提供に努めていきます。

1. サービスの概要

サービス名:
海外自然災害リスク分析サービス
分析対象災害:
地震、熱帯低気圧(台風・ハリケーン)等
分析に必要なデータ:
位置情報(住所・緯度経度等)、資産価額(建物・内容物別) 建物概要情報(構造、建築年、用途、階数)
成果物:
事前に指定いただいた再現期間別の被害想定額ならびに年間期待損失額、および分析対象の国・地域におけるモデル基礎情報を記載した報告書

【確率分析結果のイメージ】

2. サービスの特長

分析に使用するモデルでは、想定しうる様々な災害についてシミュレーションを行い、100年や200年に一度といった再現期間別に被害想定額を算出する「確率分析」による結果をご提示いたします。一般的なハザードマップベースでのリスク評価では、想定しうる複数の災害イベントを重ね合わせた上で、複数の拠点が同時に罹災することを仮定して分析するのに対し、本手法では想定しうる全災害イベントを対象に、1イベント単位で複数の拠点が同時に罹災するかどうか考慮して分析を行うため、より現実に即した数値を算出することができます。

3. サービス利用の流れ

4. 主な解析可能国・災害

下表に無い国・地域・災害についても可能ですので、ご照会ください。

液状化による損害を含めて算出します

5. 費用

プランに応じて、一カ国・一ペリルあたり180万円(税別)~でご提供いたします。

(ご参考)開発における協働先

Verisk(AIR Worldwide)
自然災害のリスク評価における業界大手のモデル提供会社。1987年設立。
米国本社:米国・マサチューセッツ州 ボストン
日本支社:東京都千代田区

以上