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あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
MS&ADインターリスク総研株式会社

【国内先行事例】「都心部の公道・営業ルート」における営業型路線バスの自動運転実証実験に参画

2021年12月15日

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
MS&ADインターリスク総研株式会社

MS&ADインシュアランス グループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(代表取締役社長:金杉 恭三、以下 あいおいニッセイ同和損保)およびMS&ADインターリスク総研株式会社(代表取締役社長:中村 光身、以下 MS&ADインターリスク総研)は、東京都の「令和3年度西新宿エリアにおける自動運転移動サービスモデルの構築に関するプロジェクト」において、営業型路線バスの自動運転化を目指し、京王電鉄バス株式会社ほか複数社と共同で実証実験(以下 本実証実験)を2022年1月より行います。

1. 本実証実験の概要

本実証実験は、国内先行事例となる「都心部の公道・営業ルート」での自動運転による営業型路線バスの運行を行います。都心部では、「トンネル・半地下・高層ビル群」が多く、自動運転における車両制御の主流となっているGNSS(全世界測位システム)※1が届かない・届きにくいケースがあります。そのような環境下での自動運転バス運行を見据え、LiDAR※2のみでも走行ができるシステムの開発・検証を行います。

1 GNSS :米国の「GPS」や日本の準天頂衛星システム「みちびき」等、衛星測位システムの総称

2 LiDAR:レーザー光を照射し、対象物に当たって跳ね返ってくるまでの時間を計測し、物体までの距離や方向を測定する技術。電波よりも波長が短いため誤差が発生しづらく、小さな対象物でも遠距離からの計測が可能

また、無人運転バスで課題となる運賃収受の解決に向けた顔認証技術の実証や5Gを活用した遠隔監視映像データの送受信を行います。

あいおいニッセイ同和損保およびMS&ADインターリスク総研は、自動運転バス運行に適した保険の提供と総合的なリスクアセスメントおよび安全管理体制の構築をサポートします。

自動運転車両

自動運転車両

顔認証イメージ

顔認証イメージ

2. 本実証実験における当社グループの役割

(1) 安全運行を支援する最適な保険の提供

あいおいニッセイ同和損保は、これまでの自動運転車に係る保険・サービス提供から培った実績を基に、営業型路線バスの自動運転領域でも車両や歩行者との万一のトラブルを補償する保険の提供を行います。

また本実証実験でのリスクアセスメントを通じて、自動運転社会の到来を見据えた保険商品・サービスの検討を進めていきます。

(2) リスクアセスメント

MS&ADインターリスク総研は、複雑な環境となる今回の都心部における営業路線での実証実験に対し、車両の走行だけでなく、輸送サービス全体のプロセスを踏まえた総合的なリスクアセスメントや安全管理体制の構築支援を行うことで安全・安心な実証実験の実施をサポートします。

3. 参画企業

参画企業の名称 役割
京王電鉄バス株式会社・京王バス株式会社 プロジェクト運営・自動運転バス運行主体
日本モビリティ株式会社 自動運転技術の提供
京王電鉄株式会社 その他技術全般
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社・京王観光株式会社
MS&ADインターリスク総研株式会社
自動運転実証実験に係る保険提供
実証実験におけるリスクアセスメント実施
ソフトバンク株式会社 通信ネットワーク整備
日本コンピュータビジョン株式会社 顔認証デバイスの提供
ボールドライト株式会社 デジタルマップの構築

4.今後の展開

あいおいニッセイ同和損保およびMS&ADインターリスク総研は、本実証実験での取り組みを通じ、営業型自動運転バスの運行を安全面からサポートし、安全・安心なモビリティ社会の実現に貢献することを目指します。安全性・利便性を向上させながら、各地域が抱える移動課題の解決に向け、地方自治体や交通事業者などとともに無人自動運転移動サービスの全国への展開・社会実装に取り組んでいきます。

参考:実証運行の実施概要

以上