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添付別紙

粟島スマートアイランド推進プロジェクトについて

プロジェクトの名称:粟島スマートアイランド推進プロジェクト

団体名:粟島スマートアイランド推進協議会【三豊市、穴吹エンタープライズ株式会社、三井物産オートモーティブ株式会社、株式会社電脳交通、ユビ電株式会社、株式会社かもめや、メロディ・インターナショナル株式会社、国立大学法人香川大学 瀬戸内圏研究センター、一般社団法人香川医師会、香川県済生会 離島医療福祉研究会、国立大学法人香川大学 法学部 肥塚研究室、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社】

■事業の目的、目標、着眼点

粟島は、島内における公共交通手段がなく、自家用車を所有しない島民にとっては、徒歩や航路で島の中心地や診療所へと移動する不便な環境となっている。一方で、粟島は近年、瀬戸内国際芸術祭の開催や一般社団法人TARA JAPANとの連携協定など、「アート」・「環境」をキーワードに地域の活性化が進んでいる島でもある。

今回の実証事業によって、「移動」・「医療」・「物流」という観点から、今後、持続可能な島内インフラを確立し、島民が豊かに暮らし続けられる環境をつくるとともに、離島地域の活性化を目指す。

また、粟島は、少子高齢化や人口減少が進む三豊市の将来の縮図であるともいえる。本実証では、本市が目指す、多極分散型ネットワークのまちづくりや、Withコロナに表現される新しい生活様式に適したまちづくりに必要な生活インフラの実証を行うことも目的とする。

■具体的な取り組み内容

1. グリーン・スロー・モビリティ(GSM)を活用した島内移動の確立

島内中心地、診療所や集落などの停留所を設定し、島内移動の確保に向けGSMによる実証運行を行う。車載タブレットと連動するクラウド型予約・運行管理システムを導入し、管理工数軽減を図ると共に動態の可視化や人流データの把握を行う。

また、GSMの充電に使用する電力についてはGSM本体から充電量を把握し、香川県内で創出された環境価値を充電量に充当する事で、島の景観を保ち、最低限のコストで粟島にあった交通インフラの脱炭素化をバーチャルに実現する。

2. 新しい通信インフラによる輸送サービスの確立

無人移動体伝送システムにより、ドローンによる医薬品や食品等の無人物流輸送を行うことで、将来的な陸・海・空における無人航行に向けた実証実験を行う。なお、目視外飛行に必要な気象ライブソリューションによる自然災害時の情報提供も視野に入れ、離島に適した通信インフラを検証する。

3. ICTによる新しい医療体制の確保

診療所において医師不在の際、本土側にいる医師とオンラインで会話や診療を行い、服薬を含めたオンライン診療等、離島における遠隔医療システムを構築することで島民及び来訪者を含む医療体制の確立を目指す。

以上