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MS&ADインシュアランスグループ
リスクマネジメント情報誌「RMFOCUS」第79号を発行

2021年10月1日

MS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険株式会社(社長:舩曵 真一郎)、 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(社長:金杉 恭三)は、同じくグループ会社でリスクコンサルティング会社のMS&ADインターリスク総研株式会社(社長:中村 光身)と共同で、 企業向けリスクマネジメント情報誌「RMFOCUS」第79号(季刊)を発行しました。

「リスクマネジメント取り組みをサポートするための、有益かつ最新の情報をお客さまにお届けする」という本情報誌のコンセプトのもと、リスク関連情報、周辺情報を幅広くご紹介しています。

今号では、年間シリーズ「レジリエントでサステナブルな社会をめざして」として「2050年カーボンニュートラルと企業の取り組み」を掲載、さらに、多様な人々を巻き込む健康づくりのアプローチ方法、 企業における人的資本の情報開示と健康経営の動向、企業のネット炎上対策、食品輸出におけるリスクマネジメントについて解説しています。また、基礎研究レポートとして 「人生100年時代の認知症予防~認知機能の老化を遅らせるための会話支援技術~」を掲載しています。

「RMFOCUS」第79号(A4版44ページ)の主な記事概要 詳細はこちら(PDF:9,779KB)

年間シリーズ レジリエントでサステナブルな社会をめざして
■2050年カーボンニュートラルと企業の取り組み

2015年のパリ協定以降、世界は気温上昇を2℃未満、できれば1.5℃に抑えるために動き出しており、日本においても政府の2050年カーボンニュートラル宣言を受け、脱炭素化を推進するための産業政策やエネルギー計画が進められています 。2050年カーボンニュートラルは国、地域だけでなく、都市、企業、金融機関などのすべての当事者において主流化しつつあります。本稿では、企業にとってのカーボンニュートラルの考え方、取組フローについて解説するとともに、 MS&ADインターリスク総研の「カーボンニュートラルサポート」サービスを紹介します。

多様な人々を巻き込む健康づくりのアプローチ方法~「ソーシャル・マーケティング」「ゲーミフィケーション」の活用~

「運動不足を世界からなくす」ことを第一のミッションに掲げて、従来の保健事業でアプローチが困難とされてきた人々の歩数を増加させるなどの成功を収めている東京大学の鎌田真光氏に、アプリ「パ・リーグウォーク」や 自治体の事業で活用した「ソーシャル・マーケティング」の手法や「ゲーミフィケーション」の理論についてお聞きし、企業内での健康経営推進に際して社員の行動変容や健康づくりに効果的に活用するためのポイントを解説いただきました。

企業における人的資本の情報開示と健康経営の動向~人的資本の情報開示ガイドラインであるISO30414とは~

企業に人的資本の情報開示を求める投資家の動きが活発化しており、米国では上場企業に対して情報開示が義務化されました。日本でも2021年6月のコーポレートガバナンス・コードに「人的資本」という言葉が初めて使用され、 今後開示が進められる流れになっています。また、人的資本の情報開示ガイドラインとして2018年にISO30414という国際規格が策定されました。本稿では、こうした人的資本の情報開示が進む背景や、日本企業における課題 、健康経営との関連性について日本人第1号のISO30414コンサルタントである株式会社HCプロデュースの保坂駿介氏にお話をうかがいました。

企業のネット炎上を誌上疑似体験~企業が取るべきネット炎上対策とは?~

スマートフォンの普及により、誰でも思ったことをすぐに全世界に向けて発信できる環境となりました。企業は業種・規模を問わず、ソーシャルメディアをはじめとしたインターネット上の炎上騒動に注意しなければならない時代となっています。 本稿では、企業向けにSNS炎上対策の総合サービスを提供している株式会社リリーフサインの四家章裕氏からの寄稿により、ネット炎上の流れを疑似体験していただくとともに、企業が取るべきネット炎上対策について解説いただきました。

食品輸出におけるリスクマネジメント~最近の事故事例とリスク対策の重要性~

政府戦略、海外消費者の所得向上、コロナ禍による国内消費の減少等を背景に農林水産物・食品の輸出が年々増加しています。一方、各国の規制違反により輸入差し止めとなる事例が多数発生する等、輸出に伴う難しさも指摘されています。 本稿では、最近発生している輸入規制違反等の事例を基に、農林水産物・食品の輸出に取り組もうとしている事業者のうち、特に食品製造事業者がどのように対応するべきかについて、リスクマネジメントの視点から考察します。

基礎研究レポート
■人生100年時代の認知症予防~認知機能の老化を遅らせるための会話支援技術~

人生100年時代となり、認知症とは多くの人が無縁ではいられませんが、認知症には、感染症と同様、基本的な対応策があることが知られています。今号の基礎研究レポートとして理化学研究所の大武美保子先生に寄稿いただき 、認知症予防の考え方と共に、それを日常生活で実践することを可能とする会話支援手法である共想法と、共想法に立脚し開発した技術、ならびに、NPO法人ほのぼの研究所における実践研究活動を紹介し、 防ぎうる認知症にならない社会の実現に向けた展望を解説いただきました。

以上

本件に関するお問い合わせ先

MS&ADインターリスク総研株式会社

営業推進部 高井 修平 TEL:03-5296-8919