トピックス

MS&ADインターリスク総研株式会社
NECネッツエスアイ株式会社

MS&ADインターリスク総研が、NECネッツエスアイと共同開発した
ドローンを活用する建物劣化診断サービスの提供を開始

2021年1月20日

MS&ADインターリスク総研株式会社
NECネッツエスアイ株式会社

MS&ADインターリスク総研株式会社(社長:中村 光身 以下MS&ADインターリスク総研)は、NECネッツエスアイ株式会社(社長:牛島 祐之 以下NECネッツエスアイ)との協業により、ドローンを活用した建物劣化診断サービスを共同開発し、本日よりサービスの提供を開始します。

本サービスは、NECネッツエスアイがドローンを用いて撮影する空撮画像を、MS&ADインターリスク総研が所有する建物劣化評価手法に基づき確認し、建物の劣化状況を診断するものです。日常の目視点検では確認が難しい建物の屋上・外壁・太陽光パネルなどの劣化状況の把握に活用いただけます。

MS&ADインターリスク総研とNECネッツエスアイは、本サービスを通じ建物における劣化確認・診断の効率化と省力化を推進するとともに、今後AIなどを活用し更なる簡略化・簡素化を目指してまいります。加えて多様化するニーズに応える新サービスの開発を推進しつつ、国内外問わず広く本サービスを展開してまいります。

1. サービス開発の背景

近年、大型台風による建物の屋上・外壁の風災被害が多発しています。建物の風災被害を減らすためには、劣化した部位を早期に特定し、予防的に補修することが重要です。しかし、屋上や高所にある外壁は目視による点検が困難な場合があり、定期的な劣化調査が行われず、予防的な修繕が不十分な例が散見されます。その結果、破損する度に部分的な修繕が繰り返され、計画的に大規模修繕を行う場合と比べ割高なコストを負担するおそれがあります。

また、近年普及が進んでいる太陽光発電設備は、屋根置きの太陽光パネルの出火や、部分的な破損による発電量の低下といった被害が発生しています。これらの被害を減らすには定期的な検査が必要不可欠ですが、設置場所が高所・設置範囲が広大といった理由から、目視や手持ちの検査機器を使った点検では効率的に不具合を発見することが困難です。

こうした状況を踏まえて、目視点検が困難な部位に対してドローンによる空撮を活用し、劣化状況を確認するサービスの提供を開始しました。

2. サービスの概要

本サービスは、ドローンを用いて工場や倉庫などの建物を空撮し、以下の部位について劣化状況を調査します。また、調査時にドローンとZoomなどを組み合わせることで、現場の作業者だけでなく遠隔の管理者からも、PCやタブレット、スマートフォンなどでリアルタイムに空撮映像を確認することが可能です。

① 屋上・高所の外壁

目視による点検が困難な屋上や高所の外壁について、ドローンによる空撮を行い、劣化箇所を発見します。点検用の仮設足場の設置が不要となり、安価かつ短時間で点検を行うことが可能です。

② 太陽光パネル

太陽光パネルについて、ドローンを用いて上空から赤外線画像を撮影します。撮影した赤外線画像に対しては、NECネッツエスアイの「【ドローン×AI活用】太陽電池モジュール点検サービス」のノウハウを活用した解析を行うことにより、大量の撮影データから異常発熱箇所を自動検出します。広範囲に設置された太陽光パネルから異常発熱箇所を効率的に検出することが可能です。

ドローン空撮画像による屋根劣化診断

図 ドローン空撮画像による屋根劣化診断

AIによる太陽光パネル異常発熱箇所の自動検出

図 AIによる太陽光パネル異常発熱箇所の自動検出

太陽電池モジュール点検サービス「https://www.nesic.co.jp/solution/eco/moduletenkenservice.html

3. サービス提供方法

三井住友海上火災保険株式会社およびあいおいニッセイ同和損害保険株式会社を通じてご提供いたします。

以上

問い合わせ先

本サービスに関するお問い合わせ

MS&ADインターリスク総研株式会社
リスクマネジメント第一部災害リスクグループ
E-Mail:saigai_g_01@ms-ad-hd.com

本サービス以外のドローン活用に関するお問い合わせ

NECネッツエスアイ株式会社
エンジニアリング&サポートサービス事業本部
エンジニアリング&サポートサービス販売推進本部
E-Mail:tssol@ml.nesic.com