気候変動リスクの把握に役立つマップの一般提供
本サイトの目的
近年、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)や国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)などの情報開示枠組みに沿って、企業が気候関連開示を行うことがデファクトスタンダードとなっています。これらの基準では、将来の気候変動シナリオに沿ってリスクを定量的に評価することを推奨しています。
そのような背景を踏まえて、MS&ADインターリスク総研は芝浦工業大学の平林由希子教授、東京大学生産技術研究所の山崎大准教授のご協力のもと、将来の気候変動シナリオ下での洪水リスクをグローバルに評価することを目的として、LaRC-Flood®プロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトでは、2018年に「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書」でも紹介された研究結果1)をweb-GIS上で閲覧できる「洪水頻度変化予測マップ」を開設しました。また2023年4月より洪水の浸水深がわかる「将来洪水ハザードマップ」を公開しておりますが、これらの機能は2024年4月より、MS&ADインターリスク総研が提供する「洪水リスクファインダー」に統合しました。
こちらより、ご覧ください。
これまでのLaRC-Floodプロジェクトのニュースリリース
- MS&AD、東京大学と芝浦工業大学との気候変動研究プロジェクトを開始~気候変動による洪水リスクへの影響をグローバルに評価~ | トピックス | MS&ADインターリスク総研株式会社 (irric.co.jp)【2018年5月16日】
- 気候変動により変わりつつある洪水リスクを把握 近年の洪水頻度の変化を検出し、地球温暖化の影響を明らかに | トピックス | MS&ADインターリスク総研株式会社 (irric.co.jp)【2021年7月21日】
~将来の広域洪水ハザードマップを開発・一般公開~―気候モデルのバイアスを適切に補正し、高精度に浸水深分布を推定―【2023年4月21日】
<~産学連携の研究プロジェクトで「将来洪水ハザードマップ」を開発~ 「LaRCラルク洪水リスク分析サービス」の提供開始について>
リンク
- 1) Hirabayashi Y, Mahendran R, Koirala S, Konoshima L, Yamazaki D, Watanabe S, Kim H and Kanae S (2013) Global flood risk under climate change. Nat Clim Chang., 3(9), 816-821. doi:10.1038/nclimate1911.
- 2) 第6期結合モデル相互比較プロジェクト(CMIP6: Coupled Model Intercomparison Project Phase6)