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脳損傷患者の運転再開評価における当社セーフティトレーナーの活用
~茨城県立医療大学付属病院における研究への支援~

2018年6月12日

MS&ADインシュアランス グループのMS&ADインターリスク総研株式会社(社長:村戸 眞)では、当社が開発した危険予測訓練アプリ「セーフティトレーナー」が脳損傷患者の運転再開評価法として有用であるかを検証するため、茨城県立医療大学付属病院に対して研究支援を実施いたしました。

研究の結果、セーフティトレーナーのトレーニング結果が複数の神経心理学的検査の結果と相関関係があることが実証され、セーフティトレーナーが神経心理学的検査に代わる評価手法となる可能性が示されました。これにより、脳損傷患者の検査時等の負担の軽減が期待されます。

当社は、今後も、お客さまのニーズにお応えする各種コンサルティングサービスの開発・提供に努めていきます。

研究結果の要旨

目的

セーフティトレーナーが脳損傷者の自動車運転再開評価に有用であるか検討すること。

方法

健常者群と脳損傷者群の群間比較をし、セーフティトレーナー平均正解率、平均タッチ時間の統計検定を実施した。検査間比較として脳損傷者群のセーフティトレーナー平均正解率、平均タッチ時間と机上検査の統計検定を実施した。

結果

群間比較ではセーフティトレーナー平均正解率、平均タッチ時間で有意差が見られた。検査間比較ではセーフティトレーナー平均正解率、平均タッチ時間と机上検査において相関が見られた。

考察

セーフティトレーナーはモチベーションを保ちやすく、患者の心理的負担が少ないこと、群間比較で有意差が見られたこと、各机上検査との相関が見られたことなどから、神経心理学的検査の代替評価法としての可能性が示唆された。

セーフティトレーナー
本件に関するお問い合わせ先

MS&ADインターリスク総研株式会社

リスクマネジメント第二部 渡辺 光彦 TEL:03-5296-8916