レポート

AI(人工知能)を活用したサービス等の受容度調査 ~消費者のイメージは3~4年前に比べてポジティブに~ リサーチ・レター2020年第3号

2021.2.1

要旨

  • 3~4年前に比べて消費者のAIに対する理解と関心が高まりつつある。3~4年前にあったAIに対するネガティブなイメージが現在は解消されつつありAIに対するポジティブなイメージが高まっている。
  • 購入・利用を検討している製品・サービスの名前や説明に、「AI」または「人工知能」とついている場合については、消費者はそれをポジティブに受け入れる姿勢がみられる。
  • (「通訳」、「製造」、「家事」、「介護・福祉」、「運輸」といった分野は他の分野と比較して「AIの活用が適切である」とする回答が多かった。
  • AIの活用を謳った製品・サービスの受容度は、AIに対して抱くイメージが向上した消費者において高い。
  • 現在のAI技術で「できていないこと」の理解度は、AIの「意味をよく知っている」とする回答者でも高くはない。
  • したがって、AIを活用した製品・サービスの提供者は消費者の利益に配慮した責任ある対応が求められる

1. 背景

2000年代初頭のディープラーニング(深層学習)1の登場に端を発する「第三次AIブーム」以降、我が国にはAI(人工知能)を搭載した製品、AIを活用したサービスが次々と現れている2

AIはヒトよりも優れた面を持ち、やがてヒトの仕事を奪うとされている一方で、AIに出来ること、およびその活用に適した分野は限られているともいわれている。

現在、AIを搭載した製品、AIを活用したサービスの登場を目の当たりにした消費者はどのようなマインドにあるのか、そもそも消費者のAIに対する認知・理解度はどうなのかを探ることは重要である。 なぜなら、例えば高度なAI技術を活用した先進的なサービスであってもその内容によっては利用者に受け入れられないことが起こりうるからである。

本調査では、企業の今後のAIの活用の検討に資するべく、消費者のAIに対するイメージ、製品・サービスの受容度、AIを活用すべき分野、またAIの活用における倫理的課題等についてアンケートを行った。

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