リスク情報・レポート

リスク情報・レポート / リサーチ・レター

2020.8.3

歩きスマホに関する実態と意識について
~アンケート調査結果より

要旨

以下、「歩きスマホ」とは、スマートフォンの画面を注視しながら歩いている(周囲が見えていない)状態のことをいう。画面を見ずに音楽を聴いたり、通話をしたりする(周囲が見えている)状態は除いている。

  • スマホ保持者の中で、歩きスマホを行う人(ほぼ毎日行う人から月に数回程度しか行わない人まで含む。)が約60%、行わない人が約40%である。性別、年代別、エリア別、スマホ利用時間別を問わず、一般の歩道(横断歩道以外)での 歩きスマホが最も多いが、危険な場所であると言われる「駅のホーム」(約30%)、「横断歩道」(約15%)での歩きスマホも少なくない。
  • 歩きスマホを行わない人はその理由として、「他人に迷惑をかけたくない」を挙げる人が最も多い(66%)。
  • (自分が歩きスマホをしていて、または、他人が歩きスマホをしていて)他人との接触経験のある人は、30%を超える。ただし、(自己または他人の)負傷や(自己または他人の持ち物の)破損にまで至っているケースは多くない。
  • 歩きスマホを行う人のうち、80%を超える人が、歩きスマホは「問題のある行為」だと認識している。スマホ保持者の中で、歩きスマホに対しペナルティの必要性を感じる人は、約90%である。

1. 背景

歩きスマホは、通行の妨げとなるにとどまらず、死亡事故1等重大事故の原因にもなっており、近年社会問題化している。

リサーチ・レター

経済・社会等に関する注目テーマについて紹介しています。
(A4数枚、不定期発行)