レポート

第1号 「SDGsに関するアンケート調査結果」

2020.6.1

要旨

  • 本調査では、アンケートの回答者を企業のユーザーに見立てて、企業のSGDsへの取り組みに対するユーザーの認識や考え方を探ることを試みた。
  • SDGsを「知らない」とした回答者は7割を超えた。また、それを「知っている」とした回答者のうちの4人に1人が、「言葉を聞いたことがある」程度である。
  • 回答者の半数以上がSDGsは「理想的な目標であることはわかるけど、現実には難しい事ばかりだと思う」としており、加えて、7割超が、SDGsのアイコン・カラーホイールを「見たことがない」とした。
  • 一方で、本調査では、企業のSDGsへの取り組みは、その採用活動、マーケティングへのポジティブな効果が得られる可能性も示した。
  • 本調査の回答者はSDGsの考えを拒絶しているわけではなく、SDGsの目標に対し、またそれに取り組む企業に共感する姿勢も持っている。
  • ただし、企業のSDGsへの取り組みが、いわゆる「良いとこ取り(チェリーピッキング)」、「上辺だけ(ウオッシュ)」にすぎない場合は、思うような共感は得られない可能性がある。

1. 背景

近年、新たな企業価値の創造という流れにおいてSDGs1が引き合いに出されることが増えている。企業にはSDGs達成のためのソリューションの提供や実行のためのイノベーションを実現する役割が求められている。 また、さまざまなセクターにおいてSDGsへの取り組みによるビジネスチャンスが生まれるともいわれ、企業にとってSDGsは重要な経営目標の一つとなりつつある。

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