レポート

PLレポート 食品安全 2020年度 No.6

2021.3.1

国内トピックス最近公開された国内の食品衛生・食品安全に関する主な動向をご紹介します。

消費者庁が硬い豆やナッツ類等による窒息・誤嚥事故について注意喚起の対象年齢を引き上げ

(2021年1月20日 消費者庁)

消費者庁は1月20日、硬い豆やナッツ類等による窒息・誤嚥事故に関する注意喚起の対象年齢を、これまでの「3歳ごろまで」から「5歳以下」に引き上げる旨の発表をしました。

今回の発表の背景として、平成26年から令和元年までの6年間に、食品の窒息・誤嚥により、14歳以下の子どもが80名死亡しており、このうち約9割にあたる73名が5歳以下であったことを指摘しています。 また、本発表において、奥歯が生えそろわず、かみ砕く力や飲み込む力が十分ではない子どもが豆やナッツ類を食べると、のどや気管に詰まらせて窒息してしまったり、肺炎を起こしたりするリスクがあることを指摘しています。 さらに、小さく砕いた場合でも、気管に入り込むと、肺炎や気管支炎になるリスクも挙げています。

農林水産省が「2020年の農林水産物・食品の輸出実績」を公表

(2021年2月5日 農林水産省)

農林水産省は、2月5日、「2020年の農林水産物・食品の輸出実績」を公表しました。2020年の農林水産物・食品の輸出額の合計は9,223億円となりました。2019年比では1.1%の増加、額では102億円の増加となり、 8年連続で過去最高額を更新しました。

現在、政府は「農林水産業・地域の活力創造本部」において、「農林水産業・地域の活力創造プラン」を決定し、その中で、農林水産物・食品の輸出額について2030年に5兆円の実現を目指す目標を掲げ、各種政策を推進しています。 農林水産物・食品の輸出に向けた環境整備が進む中で、今後、海外輸出を検討する事業者は増加していくことが予想されます。

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