レポート

PLレポート 食品安全 2018年度 No.2

2018.9.1

国内トピックス最近公開された国内の食品衛生・食品安全に関する主な動向をご紹介します。

農林水産省が「国産ジビエ認証制度」を制定

(2018年5月18日 農林水産省)

農林水産省は、捕獲した野生のシカおよびイノシシを処理する食肉処理施設の認証を行う「国産ジビエ認証制度(以下、「本制度」)」を制定した。

近年シカやイノシシによる農作物被害が広域化・深刻化していることを受け、環境省・農林水産省が主導となって捕獲強化対策が行われるとともに、従来は廃棄されていた捕獲鳥獣を食材として活用するという、ジビエ*1の流通拡大が推進されている。

新日本スーパーマーケット協会が「スーパーマーケットにおけるHACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」を公開

(2018年6月 新日本スーパーマーケット協会)

新日本スーパーマーケット協会(以下、同協会)は、「スーパーマーケットにおけるHACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書 version 1.0」(以下、「本手引書」)をホームページ上で公開した。

本手引書は、同協会が設立した「食品安全技術専門会議」が主導となり、厚生労働省、農林水産省等の指導のもと作成したもの。多種の商品を扱うスーパーマーケット業者で活用可能となるよう、本手引書の「4.工程管理」は以下の5項目に分類され、それぞれの管理方法とそのポイントが示されている。

国際標準化機構が「ISO22000:2018食品安全マネジメントシステム-フードチェーンのあらゆる組織に対する要求事項」を発行

(2018年6月 国際標準化機構)

国際標準化機構(以下、「ISO」)は、「ISO22000:2005」を改訂して「ISO22000:2018(以下、本規格)」を発行した。

ISO22000は、フードチェーンの関係者が取り組むべきマネジメントシステムの国際規格。昨今のフードチェーン関係者を取り巻く社会の変化を受け、食品安全に関する新たな取組が求められることから、2005年の初版発行以来初めて改訂された。

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