リスク情報・レポート

リスク情報・レポート / 健康経営インフォメーション

2021.7.1

コロナ禍における企業のメンタルヘルスケア

要旨

  • コロナ禍では急激な環境変化が生じている。我々はその変化に無意識に適応していくことでストレスを感じやすくなり、ストレス反応も起こりやすくなっている。
  • コロナ禍における代表的なストレス反応は、不安や恐怖、抑うつ感などが挙げられ、適切な対処を行わなければメンタルヘルス疾患にもつながる恐れがある。
  • このような状況におけるメンタルヘルス対策として、「従業員自身でのセルフケア」と「組織・チームからのアプローチ」の両面でのケアが必要となる。

1. はじめに

新型コロナウイルス感染症が初めて認められてから、はや1年半が経過し、本稿執筆段階では、職域におけるワクチン接種も開始されるなど、社会に明るい兆しが見えてきつつある。たが、変異株の蔓延などにより、新型コロナウイルス感染症拡大の状況やそれに伴う影響(コロナ禍)は続いている。これまでの1年半において、我々の生活は一変し、就業環境も激変した。「コロナうつ」、「コロナ疲れ」という言葉も聞かれ、コロナ禍という特殊な状況は、さまざまな環境変化をもたらし、今後もなお我々のメンタルヘルスへの影響を与え続けると考えられる。そこで、本稿では、今後も続くことが予想されるコロナ禍における労働者へのメンタルヘルス対策を考え、環境変化を捉えたうえでの対策を整理していきたい。

(1) ストレスとは

我々は日常生活において「ストレス」という言葉をよく用いているが、ストレスとはもともと物理学で使用されていた言葉で、外部からの圧力によって物体に生じる歪みと定義される。これを心理学に当てはめて考えると、ストレスとは、外部からの刺激や圧力(ストレッサー)により、こころと身体の状態に歪みが生じることを指す。この時、我々はストレッサーに適応しようとする。ここで心身ともに生じる反応をストレス反応という。

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(A4数枚、 不定期発行)