リスク情報・レポート

リスク情報・レポート / サステナブル経営 レポート

2021.2.1

野生動物注意アラートの取り組みと獣害対策の現状

本号の概要

  • 秋田県におけるツキノワグマの目撃情報等をもとに、注意アラートを発生させる地点やアラートを出すエリアを検討するための生態的な基礎的な情報の整理を行った。
  • 出没時間の解析から、日の出前後(5:00~7:00前後)と日の入り前後(16:00~18:00前後)出没注意時間帯、4:00、8:00~15:00、19:00~20:00が出没要注意時間帯である。
  • ツキノワグマの出没地点は、河川と道路や森林と道路の結節地点において多い。
  • 秋田市、大館市、鹿角市の26地点においてアラートエリアを設定し、発話を確認した。

1.野生動物注意アラートの取り組み

三井住友海上火災保険株式会社は、無料アプリ「スマ保『運転力』診断」利用時に、野生動物との交通事故多発地点へ接近すると音声で注意を促すサービスを2016年から開始している。今まで、奈良公園におけるニホンジカや 北海道のエゾシカ、沖縄の西表ヤマネコを対象として、自治体が保有する情報・データをもとに特定した事故多発地点や区間に接近すると音声で注意を促すシステムが開発された1

2.秋田県におけるツキノワグマの位置づけ

秋田県の北秋田市阿仁町にはマタギの里があり、古くからツキノワグマUrsus thibetanusの狩猟が行われてきた。秋田県は総土地面積116万haのうち、森林が82万Haを占め、世界遺産白神山地や天然秋田杉に 代表される森林資源を有している2。県土面積の70%を占める広大な森林地域は、森林帯区分上は、ブナ・ナラ等の落葉広葉樹に代表され、ツキノワグマをはじめとする野生鳥獣の生息環境となっている2

サステナブル経営 レポート(旧:新エターナル)

環境問題に関わるテーマを毎号一つ取り上げ、わかりやすく解説した情報誌です。
(A4 10P前後、不定期発行)