リスク情報・レポート

リスク情報・レポート / サステナブル経営 レポート

2019.7.1

気候変動によるビジネスへの影響(農産物・海産物を例に)

本号の概要

  • 2018年は、人為的な温暖化に起因した熱波が各地で観測され、身近な生活から企業まで様々な被害をもたらした。
  • 特に、農産物・水産物を中心としたソフトコモディティ1については、生産量の減少に関するニュースが散見された。
  • 本論では、温度上昇が農産物・水産物に与えるインパクトを、天候デリバティブの設計などで一般的に用いられる簡単な統計分析を用いてモデルを作成し、2つの気候変動シナリオ下で、2050年にどの程度の影響が出るかを予測した。
  • ソフトコモディティを例に紹介したが、簡単な分析により定量化し、企業として気候変動リスクをリスクマネジメントの観点で捉えることは、長期的な経営の上で重要である。

1.猛暑が企業に与える影響

2018年を振り返ると、その気温の高さは異常であった。気象庁は、同年7月に、「命の危険がある暑さ。一つの災害として認識している。」と述べていた2が、実際、1946年の統計開始以来、東日本では史上最高(平年比+1.7℃)、西日本では史上2番目(平年比+1.1℃)の記録的高温が観測されている3。このことからも、昨年の熱波は異常であったといえよう。この猛暑は日本にとどまらず、米国、カナダ、オーストラリアなど世界各地で観測された。

サステナブル経営 レポート(旧:新エターナル)

環境問題に関わるテーマを毎号一つ取り上げ、わかりやすく解説した情報誌です。
(A4 10P前後、不定期発行)