レポート

<第90号>「今夏の気象予報と梅雨前線への備え」

2020.6.1

要旨

  • 気象庁より5月25日に3か月(6~8月)予報が発表された。西日本の6月は降水量が「平年並か多い」見込みであり、特に大雨に注意が必要である。
  • 過去には梅雨の時期に局地的な現象が重なり豪雨となった事例もあることから、全国的に豪雨への備えが必要といえる。
  • 豪雨と洪水リスクに備えるための情報として利便性の高い「国土交通省川の防災情報"気象"×"水害・土砂災害"情報マルチモニタ」を紹介する。
    なお、本レポートは5月29日17時現在の情報に基づいて作成している。

1.今夏の予報

(1)季節予報について

5月25日に気象庁より今夏の「季節予報」が発表された。中期的な天候の予想を知る上で「季節予報」の内容も確認しておくことは有益である。

季節予報と普段目にする天気予報の違いについては表1に示すとおりであるが、両者で最も大きく異なるのは予想期間の長さである。1週間より先になると日々の天候を予測することは困難になるため、 季節予報では1週間や1か月を平均した大まかな天候予報となる。また、局地的な天候を予測することも困難になるため、地域の平均的な天候の予測となる。

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