レポート

ESGリスクトピックス 2018年度 No.2

2018.5.1

国内トピックス2018年3月に公開された国内のCSR・ERM等に関する主な動向をご紹介します。

<持続可能な調達>
パナソニックがサステナブル・シーフードを社員食堂に導入

(参考情報:2018年3月2日付 同社プレスリリース)

パナソニックは3月2日、MSC認証*及びASC認証**を取得した持続可能な水産物(サステナブル・シーフード***)を、本社を含む2拠点の社員食堂で導入することを発表した。2020年までに国内すべての社員食堂(最大約10万5千人)に提供される予定。

<気候変動>
環境省が「カーボンプライシング*のあり方に関する検討会」の取りまとめを公表

(参考情報:2018年3月15日付 同省HP)

環境省は3月15日、「カーボンプライシングのあり方に関する検討会」の取りまとめを公表した。

本検討会は、温室効果ガスの長期大幅削減と経済・社会的課題の同時解決に寄与する日本のカーボンプライシングについて検討する目的で設置された。取りまとめでは、有識者や経済界からの意見を聴取しつつ、議論を重ねた結果を整理し、今後の方向性を示している。

<情報セキュリティ>
独立行政法人情報処理推進機構がIoT製品・サービスの脆弱性に関する開発者対象の調査結果などを公表

(参考情報:2018年3月22日付 同法人HP)

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は3月22日、IoT*製品・サービスの開発者を対象にそれらの脆弱性に関する意識や対策の現状などを聞いた調査結果とそれに基づく対策の指南書等を公表した。IPAは、これらの中で「脆弱性へのトータルな対応はまだまだ進んでいない」と評価している。

<施設リスク>
総務省消防庁が「外国人来訪者や障害者等が利用する施設における災害情報の伝達及び避難誘導に関するガイドライン」を公表

(参考情報:2018年3月29日付 同庁HP)

総務省消防庁は3月29日、「外国人来訪者や障害者等が利用する施設における災害情報の伝達及び避難誘導に関するガイドライン」(以下「本ガイドライン」とする。)を公表した。

現状、ホテルや旅館などの不特定多数が利用する施設は、消防法令で火災発生時の利用者への警報や避難指示のため、自動火災報知設備などの設置が義務付けられている。

<ハラスメント>
厚生労働省が「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」報告書を公表

(参考情報:2018年3月30日付 同省HP)

厚生労働省の「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」は3月30日、検討結果をまとめた報告書を公表した。同検討会は2017年3月に策定された「働き方改革実行計画*」を受けて組織されたものであり、過去10回にわたり職場のパワーハラスメントの定義や実効性のある職場のパワーハラスメント防止対策について検討を行ってきた。

海外トピックス2018年3月に公開された海外のCSR・ERM等に関する主な動向をご紹介します。

<紛争鉱物>
RMIがサプライチェーンの環境・社会リスク特定ツールを公表

(参考情報:2018年3月13日付 同組織HP)

「Responsible Minerals Initiative(RMI)」(責任ある鉱物イニシアチブ)*は3月13日、サプライチェーンにおける鉱物に関する環境的・社会的リスクをセルフチェックするための新たなリスクアセスメントツール「Risk Readiness Assessment Platform」を公表した。

<水リスク>
ネスレ・ウォーターズ・ノースアメリカのカリフォルニア州2工場が国際的な水管理認証のAWS認証*を取得

(参考情報:2018年3月21日付 同社HP)

ネスレ・ウォーターズ・ノースアメリカ(以下、NWNA)は3月21日、カリフォルニア州のカバゾン工場およびロサンゼルス工場がAWS認証を取得したことを発表した。さらにカバゾン工場は、3段階あるレベルのうち2番目のゴールド認証となった。ゴールド以上の取得は、北アメリカの施設では初めてである。また、カリフォルニア州にはNWNAの工場が5つあり(上記2工場に加え、サクラメント、リバモア、オンタリオ)、これで州内の同社全施設がAWS認証を取得したことになる。

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