リスク情報・レポート

リスク情報・レポート / 中国風険消息<中国関連リスク情報>

2020.7.27

太湖流域における洪水リスク

要旨

  • 今年の梅雨時期(6月半ば以降)に長江流域で発生した大雨の影響により、太湖の水位が上昇し、保証水位(限界を示す危険水位)を超えたことを受け、太湖水文局は7月17日(金)に赤色の洪水警報を発令した。
  • 江蘇省政府が定める「江蘇省における洪水・干ばつ対策の緊急計画」に基づき、太湖流域管理局は洪水に対する緊急対策レベルⅠ(4段階のうち、最高レベル)の緊急対応を開始した。
  • 太湖流域には、上海、蘇州、無錫、常州、鎮江、杭州といった中国経済の発展において重要な都市が多くあり、人口密度も国内で最も高い。これらの地域にある企業は洪水リスクを注視している。本稿では公開されている情報に加え、筆者が現地調査を実施した内容をふまえ、太湖流域における洪水リスクについて紹介する。
    ※長江流域における洪水被害については、以下URLのリスク情報・レポートより「快報風険消息」をご参照ください
    (URL:http://www.inter-shanghai.com.cn/index

1. 太湖流域の地形的特徴

太湖は江蘇省南部と浙江省北部の県境に位置し、228本の河川とつながっている。その面積は3,192 km2におよび、鄱陽湖、洞庭湖に次いで中国で三番目に大きい淡水湖である。太湖を中心とする平野を太湖流域という。

中国風険消息<中国関連リスク情報>

中国に拠点をお持ちの企業や中国の駐在員の方々向けにお届けするリスク情報誌です。
(A4数枚、不定期発行)