リスク情報・レポート

リスク情報・レポート / 中国風険消息<中国関連リスク情報>

2018.5

消火栓設備の設置および維持に関する基準

本号の概要

  • 消火栓設備は、建物火災の消火に最も効果的な消防設備の一つである。その設置や日常のメンテナンスは、鎮火の成功率に直接関係するが、管理上の課題が多く見受けられる。また、関係法令に則して設備が設置・維持されているか相談を受けることも多い。
  • 本号では主として工場における消火栓設備を対象に、設備の設置や維持に関する基準や実際の防災調査の現場でよく見られる問題について紹介する。
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1. 消火栓設備の種類

消火栓設備は、設置する場所によって屋外と屋内の2種類に大別される。具体的にはそれぞれ下記のとおりである。

(1)屋外消火栓設備

主に屋外の給水管、水槽、ポンプおよび消火栓本体によって構成されており、消火栓本体の設置場所によって、地下式と地上式の2種類がある。地上式は温暖な地域に適しており、地下式は寒冷地に適している。

(2)屋内消火栓設備

主に給水施設、給水配管、消火栓本体、警報制御設備および付属部品で構成されている。ホースの収納方式によって、ホースリール式と折り畳み収納式がある。

2. 消火栓設備に関する国家標準

消火栓設備に関する主な国家標準は以下のとおりである。

中国風険消息<中国関連リスク情報>

中国に拠点をお持ちの企業や中国の駐在員の方々向けにお届けするリスク情報誌です。
(A4数枚、不定期発行)