リスク情報・レポート

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2021.1.4

災害時の都市サービスの継続に関わる国際規格(IEC63152)について

要旨

  • 国際電気標準会議(IEC)において、日本から提案した「災害時の都市サービスの継続性に資する電気継続の仕組み」に関する国際規格(IEC63152)が発行された。
  • 本規格をふまえた電気継続の取組みにより、都市・まちの防災力強化につながる期待が持たれている。
  • 本稿では、本規格の内容を紹介する。

1.国際規格IEC63152発行の目的と背景

(1) 国際規格IEC63152発行の目的

2020年7月に承認・発行された国際規格「災害時の都市サービスの継続性に資する電気継続の仕組み」(IEC63152:2020Smart Cities - City service continuity against disasters - The role of the electrical supply)は、 災害発生時であっても可能なかぎり都市サービスを継続することを目的とする規格であり、東日本大震災などの未曾有の自然災害等を経験した我が国の復旧・復興の経験およびノウハウを踏まえて策定された。 規格の内容は、各種都市サービスを継続するうえで必要不可欠となっている電気の継続性に着目した「電気継続計画(Electricity Continuity Plan:ECP)」および 「電気継続システム(Electricity Continuity System:ECS)」に関する事項が主要部分を占めている。

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BCMの最新動向や実務上の重要な事項等についてまとめたニュース資料です。
(A4数枚、不定期発行)