2018年度 No.3「水災を想定したシミュレーション訓練について」
2019.3.1
要旨
- 水災対策の整備を進めている企業は増えつつあるものの、水災を想定した訓練まで実施している事例は少ないと思われる。
- 本稿では、弊社で実施した水災を想定したシミュレーション訓練を紹介する。
- 「事態の深刻度」に応じて対応すべき事項が刻々と変わるという水災対策のポイントを押さえた内容となっており、参加者に好評であったため、今後訓練を実施する際の参考としていただきたい。
1.はじめに
2018年は、広域に渡って被害をもたらした西日本豪雨(平成30年7月豪雨)や高潮被害を引き起こした台風21号等多くの水害が発生した。そのような状況下で、水災対策(BCP)の整備を進めている企業は増えつつあると思われる。弊社で西日本豪雨後に実施したアンケート調査※によると、水災を対象としたBCP整備に取り組んでいる上場企業の割合は、BCPを整備している上場企業のうち48.4%となっており、2015年に実施した結果から約10%増加している。
一方、水災を想定した訓練まで実施している企業はまだまだ少ないのではないだろうか。そこで、本稿では弊社にて実施した水災を想定したシミュレーション訓練を紹介する。
※第8回「事業継続マネジメント(BCM)に関する日本企業の実態調査報告書」(2019年2月)
右記URLにて公開 https://www.irric.co.jp/reason/research/bcm/index.php
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