リスク情報・レポート

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2016.11.5

津波を想定した訓練~避難以外のシミュレーションの実施について

1. はじめに

毎年、11月5日は「津波防災の日」および「世界津波の日」である。「津波防災の日」とは2011年に東日本大震災を教訓として、全国の津波対策を効果的に推進するために定められたものであり、多くの企業や自治体などがこの日の前後に津波に関する防災訓練を実施するなど、津波防災への関心が高まるきっかけになっている。また、2015年には国連総会においても11月5日が「世界津波の日」として制定され、世界的にも津波防災への意識が高まる時期となっている。

津波を想定した訓練として、事業所での避難訓練を実施している企業は多いと思うが、避難以外の局面を想定した訓練を実施している事業所はまだまだ少ないのではないだろうか。そこで、本稿では避難以外のいくつかのシチュエーションを想定した津波訓練について紹介する。

2.津波避難訓練

まず津波避難訓練の特徴について触れていきたい。これは「地震発生直後から避難完了」までを対象フェーズとして、従業員が事業所内の定められた避難場所に実際に避難をするという形で実施される。いわゆる「実働訓練」と呼ばれる種類の訓練であり、「避難ルート」や「避難場所」を従業員に周知させる上で非常に有効である。

加えて、避難訓練は津波避難場所の妥当性を検証することにもつながる。予想される津波到達時間よりも早く避難場所にたどり着くことが津波避難の大原則であるが、訓練で要した時間を考慮して、問題点があれば避難場所などの見直しを検討する必要がある。(※)

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BCMの最新動向や実務上の重要な事項等についてまとめたニュース資料です。
(A4数枚、不定期発行)