レポート

第32号「「新しい生活様式」における職場の熱中症予防対策について」

2020.7.1

要旨

  • 政府より新型コロナウイルス感染症対策として「新しい生活様式」の実践が求められている。
  • 熱中症の季節となり、職場においては、これまでとは異なる環境下で、熱中症予防対策に取り組む必要がある。
  • 「従来からの熱中症予防対策」に加え、「新たな生活様式」における熱中症予防対策について、その取り組みの具体例を紹介する。

1.「新しい生活様式」の下での熱中症対策

2020年5月、新型コロナウイルスの流行に伴い、政府より感染防止の観点から「新しい生活様式」が示された。「新しい生活様式」では、感染防止の3つの基本である①身体的距離の確保、②マスクの着用、 ③手洗いのほか、「3密(密閉、密集、密接)」を避ける等の対策を取り入れた生活様式を実践することが求められている。

一方、環境省・厚生労働省により「令和2年度の熱中症予防行動について(令和2年5月26日)」が発表された。この中では、「新しい生活様式」における熱中症予防の留意点が示されている。 熱中症の時期は、職場において「新しい生活様式」の定着による感染防止と熱中症予防対策を両立する必要がある。

本稿では、「新しい生活様式」における職場の熱中症予防対策の具体例を紹介する。

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