レポート

2021年度 No.3「タイの渇水・洪水情報」

2021.7.1

概要

  • 6月の降雨量は想定を下回り、累積降雨量が平年を下回る地域が拡大しています。
  • チャオプラヤ川上流域の主要ダムの水量は、依然、低いレベルが継続しており、一部のダムでは貯水容量の10%を下回っています。
  • チャオプラヤ川の水位も依然として低いレベルが継続しています。
  • バンコクや工業地帯等では、洪水対策への対応が進められています。

降雨量

  • 下図はそれぞれ、(左)2021年1月1日~7月14日、(中央)2021年1月1日~5月30日、(右)2020年1月1日~7月14日の累積降雨量の平年(直近30年の平均降雨量)との差を示しています。
  • 6月の降雨量は予測を下回り、タイ北東部、中央部で累積降雨量が平年を下回るエリアが拡大しています(左図と中央図の比較)。
  • 昨年7月14日の時点ではタイ全土で累積降雨量が平年を下回っており、今年の累積降雨量は未だ昨年を上回っていますが、今後、チャオプラヤ川の主要ダムが位置するタイ北部(下図赤線枠のエリア)の降雨量が想定を下回ると、今年の乾季も水不足が懸念される状況となる可能性があります。

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