レポート

2017年度 No.10「タイの洪水関連情報」

2017.10.1

現在の状況

  • タイ気象局(Thai Meteorological Department)によると、タイ全土における2017年1月以来の降雨量は約1,700mmに達しており、年間平均降雨量の1,572mmを超えています。タイ国内の多くの地域、特に北部、北東部の河川沿いの地域や県において洪水が発生しています。
  • 現在、一部の主要ダムは警戒水位に達しており、Pasakダム、Kwae Noiダムはほぼ貯水容量に達しています。
  • Chao Phrayaダム、Pasakダムからの放水量は増加しており、Chao Phraya川下流域のNonthaburi県,Pathumthani県、Ayutthaya県では水位の上昇による洪水が発生しています。さらに、遊水地の水量は最大貯水量の95%に達しており、今後の状況を注視する必要があります。

政府組織の対応

  • Chao Phrayaダム上流の大雨に伴って同ダムの放水量が2,600m3/secから2,700m3/secに増加しており、今週中は継続される見込みです。放水量の増加によってChao Phrayaダム下流の水位が一時的に20~25cm上昇しています。
  • タイ王国農業・協同組合省は南部で予想される洪水に備えるよう王室灌漑局に指示を出しました。
  • タイ気象局によれば、今後タイ北部及び北東部の降雨量は減少傾向にあり、Chao Phrayaダムにおける放水量が緩和される可能性があります。

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