レポート

2015年度 No.5「ベトナムで発生した洪水について 」

2015.8.1

2015年7月27日、ベトナム北部の世界遺産が存在するHa Long市Quang Ninh管区を含んたベトナム北部にて大規模な洪水が発生しています。この洪水の規模は過去40年の間で最悪のものと考えられます。負傷者は少なくとも40人以上で、30人の死亡が確認されています。

原因

今回の洪水の原因となったのは、ベトナムの北部に3日間降り続けた大雨により発生した内水氾濫です。ベトナムの放送局であるVNA(Vietnam News Agency)によると、Quang Ninh区管での7月25~28日の間の雨量は1時間あたり800mmという大雨であったとのことです。

政府による対策

ベトナムの政府や地方の政府は洪水被害地への支援活動を開始しています。ベトナムの軍隊は被害者へのサポートの為、31,000人の軍人を派遣しました。災害防止管理中央委員会のヘッドであるCao Duc Phat農業・農村開発大臣は、被害地の住民の援助をするよう、北部と北中部の地方政府に協力を求めました。Quang Ninh管区の人民委員会は復興キャンペーンを支援する為、2700万VND(約125万ドル)募金を集めました。

また、UNの現地での初期評価によると、Quang Ninh管区への食糧や水の供給は間に合っているものの、洪水と炭鉱からの泥により家を失った家庭に必要な非食料品の供給は一時不足しているとのことです。

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