レポート

2014年度 No.8「タイ中央部チャオプラヤ水系の洪水リスク情報」

2014.10.1

概要

10月上旬に南部および中央部にていくつかの豪雨が発生しましたが、深刻な洪水は発生しませんでした。10月中旬には中国からの寒気と低気圧が中央部および北部を通過し、降雨量を減少させました。

このことから、11月上旬より訪れる乾季には、Bhumibolダム,Kwainoiダム,Pa Sak CholasitダムおよびSirikitダムへの水の供給量は減少するものと推測されます。しかしながら、王立灌漑局はチャオプラヤ川の水位は今のところ例年と同じレベルにあると発表しています。

また同局は、同時に、来る乾季の水不足に備えるために農業用水の使用を停止するよう求めています。

タイ中央部: チャオプラヤ川水系
河川氾濫リスク: 低 / 内水氾濫リスク 低

2014年は雨季の降雨量が少なかったため、タイの中央部、北部を中心に全体的に例年よりも降水量が少ない状況でした。この影響によりチャオプラヤ川の水位は通常よりも低い状態です。この状況から、今後も洪水リスクは低いと考えられます。

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