レポート

2014年度 No.3「タイ中央部チャオプラヤ水系の洪水リスク情報」

2014.7.1

はじめに

タイ中央部における河川氾濫による洪水リスクについて、関係するダムの水位、気象予報、タイ政府情報およびWEB情報を基に定性評価を行っております。

注:2011年タイ洪水型の洪水リスク地域であるタイ中央部に関する資料となります。バンパコン水系およびその他の地域につきましては洪水リスクが高まった際に緊急レポートを発行致します。

河川氾濫リスク:低/内水氾濫リスク:注意

南西季節風が弱まっているため、タイ全体の降雨量は減少傾向にあります。
しかしながら現在ベトナムに接近しているタイフーンRAMMASUNの影響でタイ全土の降雨量は増加することが予測されます。また、今後南西季節風も強まることが予測されているため、特に西海岸および北部、北東部、東部および南上部においては、激しい降雨による内水氾濫に注意が必要です。一方、ダム総貯水量は上昇しておらず、チャオプラヤ川氾濫のリスクは低いものと予測されます。

参考情報:

■気象・天気予報(毎週)

7月17-21日:タイフーン“RAMMASUN”はフィリピンを通過して中国南部もしくはベトナム北部に上陸する可能性があります。また、西南季節風が強まると予測されていることからタイ全土の降雨量は増加すると予測されます。特に西海岸および北部、北東部、東部および南上部においては激しい豪雨による内水氾濫に注意が必要と考えられます。また、強風によりAndaman海および湾岸の波は2-3mに達する見込みです。

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