レポート

2014年度 No.1「タイ中央部チャオプラヤ水系の洪水リスク情報」

2014.5.1

はじめに

今月よりタイ中央部における河川氾濫による洪水リスクについて、関係するダムの水位、気象予報、タイ政府情報およびWEB情報を基に定性評価を行い、定期情報としてご提供して参ります。皆様の安全管理活動に僅かなりともお役に立てば幸いです。

注:2011年タイ洪水型の洪水リスク地域であるタイ中央部に対する資料となります。バンパコン水系およびその他の地域につきましては洪水リスクが高まった時期に緊急レポートという形で情報をご提供させて頂きます。

洪水リスク:低

今月のタイ中央部における降雨量は多くはないと予測されています。現状における北部の山岳地帯の降雨量も微量です。各ダムの水位は低く、一部の地域は干ばつになる可能性があります。今月は洪水が発生するリスクは低いものと推察されます。

参考情報:

王立灌漑局

ダムの水位は低い状態。タイでの雨期は5月末から始まると予測され、例年よりも遅くなる見込み。今年のダムの水位は昨年の水位より低く灌漑上の問題がないかどうかを検討中。渇水にならないように節水を勧めている。
http://water.rid.go.th/news/news_57_028.htm

気象庁
気象予報(3ヶ月)
  • 5月 夏から雨季に移行する。変わりやすい天候となる。雷雨と高温多湿の日が多数。
  • 6月 タイ中央部の降雨量は多い。月の前半に大雨が集中し、後半は少なくなる。(理由:南西からの季節風が6月初旬にタイの北部に移動して下旬に中国に抜ける経路を辿ると予測されるため)
  • 7月 初旬の雨量は少量。下旬にはタイ北部と中部の降雨量は多い。
  • 総評 今後3ヶ月における雨量全体は通常の年よりも少ないと予測。
    (http://www.tmd.go.th/programs/uploads/forecast/2014/04-29_3months_144540.pdf

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