レポート

2020年度 No.2「タイにおける新型コロナウイルスへの対応(第2報)」

2020.3.1

要旨

  • タイで初めて新型コロナウイルスへの感染が確認された患者の死亡が報告されました。
  • 2020年3月1日時点のタイにおける新型コロナウイルス感染者数は42名です。

    3月2日に1名増(計43名)。

  • 新型コロナウイルスがタイ伝染病法の「危険伝染病」に指定されました。
  • タイ商務省によるマスクの(適正価格での)販売が開始されています。

1. 新型コロナウイルスによる死亡者確認

2020年3月1日、タイ疾病管理局(Department of Disease Control)は新型コロナウイルスの感染が確認されていた35歳男性の死亡を明らかにしました*1。男性は2020年1月末に入院し、その後、新型コロナウイルスへの感染が確認され、2月にBamrasnaradura感染研究所へ移されましたが、2月29日に多臓器不全で亡くなりました。男性はスワンナプーム空港から15km程度離れたSrivareeショッピングセンターの小売店に勤務しており、中国人旅行者との接触があったとのことです*2。同小売店は3月2日現在、営業を中止しています。

3月1日時点のタイにおける新型コロナウイルス感染者数は42名で、うち31名は治療を受けて回復、退院していますが、10名は依然として病院の隔離された部屋で治療を受けており、そのうちの1人は重症です。

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