レポート

PLレポート 食品安全 2022年度 No.1

2022.7.1

国内トピックス最近公開された国内の食品衛生・食品安全に関する主な動向をご紹介します。

農林水産省「失敗しない!加工食品の原材料表示(テキストおよび紹介動画)」他を公表

農林水産省は2月22日、食品表示を適切に行うための事業者の取組を支援するため、中小規模の食品事業者を対象に、製造工程の管理において注意すべきポイントやヒューマンエラーによる表示ミスを、自らチェックする際のポイントを 解説した次のテキストおよび紹介動画を作成・公開した。

①失敗しない!加工食品の原材料表示
食品事業者が、原材料表示の適正化に向けて、対象品目(農産物加工品)別に製造工程の各段階において管理する際のポイントを具体的に解説したもの。

本テキストでは、原材料に関する情報のうち、原料原産地表示の対象となる「原産地(原産国)」の変更状況に着目した3つのモデル(「基本モデル(単一産地モデル)」、「複数産地モデル」、 「産地随時変更モデル」)を作成し、企画・準備・製造・出荷の各段階に分けてそれぞれの注意ポイントを解説している。

厚生労働省「令和3年食中毒発生状況」を公表

厚生労働省は3月16日、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒部会配付資料として「令和3年食中毒発生状況」を公表した。

毎年の食中毒事件数・患者数のほか、年齢階級別、病因物質別、月別、原因施設別、原因食品別とさまざまな角度から食中毒事件の発生状況を分析した内容となっている。

このうち、主な原因施設別にみた事件数の推移は下図の通りとなっており、飲食店の事件数は平成30年の722件から令和3年の283件と大幅に減っているものの、全体(717件)の事件数のうち約40%を飲食店が占めている。

会員登録で レポートを全て見る