レポート

PLレポート 食品安全 2020年度 号外

2020.5.1

要旨

  • 新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、飲食店においてテイクアウト等のサービスを新たに開始する事例が増えてきています。そのような状況下において、5月8日、厚生労働省が通知を発出し、 飲食店における持ち帰り・宅配食品の衛生管理等に係る留意点を示しました。
  • 本レポートでは、本通知の内容を踏まえ、新たにテイクアウト等のサービスを開始するにあたっての留意点や対応策について解説します。

1. 飲食店におけるテイクアウト等のサービス開始に伴う食中毒リスクの懸念

新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、これまでは店舗で消費者に食事を提供していた飲食店が新たに持ち帰り(テイクアウト)や宅配(出前)等(以下、「テイクアウト等」という)のサービスを開始する事例が増えています。

しかしながらテイクアウト等については、店内での喫食に比べ調理から喫食までの時間が長くなることに加えて、夏場に向けての気温や湿度の上昇により、食中毒菌の増殖等に伴う食中毒のリスクがさらに高まるおそれがあります。

こうした状況を踏まえ、厚生労働省は5月8日に「飲食店における持ち帰り・宅配食品の衛生管理等」(https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000628784.pdf)を都道府県等に対し通知し、 「一般衛生管理の徹底に加え」、以下の5つのポイントに留意して事業者に対して指導することを求めています。

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