PLレポート 製品安全 2022年度 No.2
2022.6.1
国内最近公開された国内のPL・製品安全に関する主な動向をご紹介します。
NITEが非純正バッテリーに関する注意喚起
(2022年3月30日 独立行政法人製品評価技術基盤機構)
独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、「NITE」)は、2022年3月30日、非純正バッテリーの発火事故に関するプレスリリースを発行しました。
本プレスリリースでは、近時の非純正バッテリーの事故について、次のとおり報告しています。
- 2017年から2021年の5年間に非純正バッテリーの事故が134件発生した。
- 全ての事故で製品や周囲が焼損しているうえ、直近3年間では毎年家屋の全焼事故が発生している。
- 事故の多くは使用中や充電中に発生しているが、最近では充電後に置いていただけで発火に至ったものもある。
国外最近公開された国外のPL・製品安全に関する主な動向をご紹介します。
英国規格協会が安全な製品を市場投入するための行動規範を公開
(2022年3月25日、英国規格協会)
英国規格協会は3月25日、「安全な製品の市場への投入-行動規範」(原題:"Bringing safe products to the market - Code of practice")と題した、新たな規格PAS7050を公開しました。
英国製品安全基準局のリリースによれば、本規格は、消費者団体や製造業者、小売業者、同局などの専門家も参画して作成されたとのことであり、製品安全法に基づく義務を企業が果たす上での助けになるとしています。
本規格は、安全な消費者製品の市場への投入に関連する、プロセス、手順、役割、および責任に焦点を当てたものとなっています。
OECD、EUIPOが危険な模造品に関するレポートを公開
(2022年3月17日、OECD、EUIPO)
経済協力開発機構(OECD)と欧州連合知的財産庁(European Union Intellectual Property Office: EUIPO※)は 3 月 17 日、健康や安全、環境のリスクをもたらす模造品の傾向とその取引に関するレポート (原題: Dangerous Fakes, Trade in Counterfeit Goods that Pose Health, Safety and Environmental Risks)を公開しました。
本レポートは、OECDとEUIPOが共同で発行したもので、健康や安全、環境等へのリスクをもたらす模造品(以下、「危険な模造品」※※)とその取引(販売方法や輸送手段、生産地、仕向先等)について、税関の押収データやその他執行機関の データと、専門家へのヒアリングに基づき分析したものとなっています。
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