レポート

PLレポート 製品安全 2021年度 No.3

2021.8.1

国内最近公開された国内のPL・製品安全に関する主な動向をご紹介します。

NITEがコールマンジャパンと連携してキャンプ用品の誤使用による製品事故を注意喚起

(2021年4月28日 独立行政法人製品評価技術基盤機構、コール マンジャパン(株))

製品評価技術基盤機構(NITE)は4月28日、コールマン ジャパン(株)と連携して、キャンプで使用するカートリッジガスこんろ、ポータブルストーブなどの様々な製品(キャンプ用品)の誤使用による製品事故の注意喚起を行いました。

NITEによると、近年キャンプの参加人口は上昇し続け、新型コロナウイルス感染症の影響で、3密を避けたソーシャルディスタンスを保つことができるレジャーの一つとしてキャンプ需要が高まっている一方で、 キャンプ用品の誤使用によるやけどや一酸化炭素中毒などの重篤な被害が発生していることを指摘しています。

NITEが調理家電の正しい使い方に関して注意喚起

(2021年5月27日 独立行政法人製品評価技術基盤機構)

製品評価技術基盤機構(NITE)は5月27日、調理家電の事故防止に向けたプレスリリースを発行しました。

本プレスリリースによると、2020年の調理家電による火災事故(焼損事故を含む)が2019年に比べて14%増加しており、2016年から2020年の5年間にNITEに通知があった製品事故情報では、調理家電の事故が490件であったと報告されています。 この内、2020年度における製品別の事故件数では、電子レンジの事故が最も多く36件、続いてIHこんろとオーブントースターが14件で2位、ラジエントヒーターこんろが8件で4位となっています。中でも、 電子レンジとオーブントースターは、2019年度に比べて事故件数が増加しており、電子レンジでは13.9%、オーブントースターでは21.4%の増加率となっています。

国外最近公開された国外のPL・製品安全に関する主な動向をご紹介します。

ACCCがボタン電池関連の事業者向けガイドラインを公開

(2021年6月1日 ACCC)

オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)は6月1日、ボタン電池を搭載した消費者製品の強制基準に関する事業者向けガイドラインを公開しました。

今年4月のPLレポートでも記載したとおり、同国では2020年12月21日にボタン電池を搭載した消費者製品の安全性に関する強制規格が発行されています(施行は2022年6月22日)。本ガイドラインは、施行を待たずに、 できるだけ早く新しい要件に準拠するよう事業者に推奨することも念頭に公開されたものです。

死亡事故の多発を受け、CPSCが乳幼児向けベッドに対する規制を厳格化

(2021年6月2日 米国消費者製品安全委員会)

米国消費者製品安全委員会(CPSC)は6月2日、死亡事故が相次いでいた背もたれ部が傾斜している乳幼児向けベッドなどについて、規制対象に加えるとともに、新たに試験項目を追加する措置を講じました。 今後は、5か月以下の乳幼児を対象としたあらゆる寝具について第三者機関での安全性検査が必須となります。

CPSCによると、2019年1月から2020年12月にかけ、背もたれ部が傾斜している乳幼児向けベッド等を原因とした254件の事故(死亡事故21件を含む)が発生しており、関連する複数の製品のリコールが行われていました。

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