レポート

PLレポート 製品安全 2016年度 No.7

2016.10.1

国内トピックス最近公開された国内のPL・製品安全の主な動向をご紹介します。

国民生活センターが自転車に乗せた子どもの足の車輪巻き込みに注意喚起

(2016年8月18日 国民生活センター)

国民生活センターは8月18日、自転車の後ろの幼児座席あるいは直接荷台に座っていた同乗者の足が後車輪に巻き込まれて受傷する、いわゆる「スポーク外傷」が発生していることから、消費者へ注意喚起及び情報提供を行った。

消費者庁と国民生活センターとの共同事業である医療機関ネットワーク(消費生活において生命または身体に被害が生じた事故に遭い、参画医療機関を受診したことによる事故情報を収集)では、スポーク外傷の事例が過去5年間で172件見られ、その受傷の半数以上の91件は、通院が必要であった。

経済産業省が「第10回キッズデザイン賞」を発表

(2016年9月5日 経済産業省)

経済産業省は、キッズデザイン協議会主催の「第10回キッズデザイン賞」が選定されたことを受け、受賞作品を発表した。

「キッズデザイン賞」は、「子どもが安全に暮らす」「子どもが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という理念を実現し普及するため、製品・空間・サービスで優れたものを顕彰する制度(受賞作品には「キッズデザインマーク」の使用が認められる)で、今回で10回目を迎える。本年度は、過去最高となる503点の応募から297点が受賞作品として選出された。

厚生労働省が第1回「食品用器具及び容器包装の規制に関する検討会」を開催

(2016年8月23日 厚生労働省ホームページ)

厚生労働省は、8月23日、第1回「食品用器具及び容器包装の規制に関する検討会」を開催した。

食品衛生法に基づく日本の食品用器具及び容器包装の規格基準は、ポジティブリスト制度を採用している欧米の規制とは異なり、国際的な整合性がとれていない。このため、「食品用器具及び容器包装の規制のあり方に係る検討会」を設置し、国内外の知見や技術進歩に関する調査等を行い、昨年6月に中間取りまとめを作成した

厚生労働省が「平成27年度輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果」等を公表

(2016年8月31日 厚生労働省ホームページ)

厚生労働省は、8月31日、平成27年度「輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果」及び「輸入食品監視統計」を公表した。これは食品衛生法に基づき、国が輸入食品等や輸入者に対する監視指導を重点的、効果的かつ効率的に実施することを推進し、輸入食品等の一層の安全性確保を図ることを目的に、毎年行っているもの。

平成27年度の輸入届出件数約226万件のうち、モニタリング検査※1や検査命令※2等により195,667件について検査した結果、延べ897件を法違反として、積み戻しまたは廃棄等の措置を講じた。違反内容と主な違反事例、件数は以下のとおり。

海外トピックス最近公開された海外のPL・製品安全の主な動向をご紹介します。

ACCCがオーストラリアにおけるリコール実施状況の概要を公表

(2016年8月2日 ACCC)

8月2日、ACCC(Australian Competition and Consumer Commission:オーストラリア競争・消費者委員会)が発表した「Check your home for recalled products」の中で、2014年~2016年におけるリコール実施状況の概要と回収率向上に影響を与える要素について以下のとおり公表した。
1.リコール件数の推移

2015~2016会計年度では総合計で670件のリコールが実施されており、2014~2015会計年度の総合計596件を上回った。リコール件数の上位を占める製品群とそのリコール件数を下表のとおり(各項の合計は年度の総合計にはならない)。

(米国)大型商用車に速度抑制装置取付けの義務化を提案

(2016年8月26日 NHTSA)

NHTSA(National Highway and Traffic Safety Administration:国家道路安全局)は、FMCSA(Federal Motor Carrier Safety Administration:連邦自動車運送安全局)と共同で大型商業車の安全性向上(衝突事故時の衝撃低減)のために最高速度を制限する速度抑制装置(speed limiter)を取付ける安全基準を提案する(Federal Register:連邦官報に告示する)旨を、8月26日付の同局のホームページで発表した。

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