レポート

<号外>「令和4年12月大雪と豪雪災害への備え」

2023.1.1

要旨

2022年12月17日から20日にかけて強い寒気が北日本から西日本に流れ込み、福島県や山形県、新潟県を中心に大雪が発生しました。また、12月22日から26日に再び強い冬型の気圧配置となり、北日本から四国まで広い範囲で積雪が観測されました。これらの降雪により、車両の立ち往生や大規模停電といった被害が新潟県や北海道などで発生しています。被害に遭われた皆様には、心からお見舞い申し上げます。

豪雪災害は、気象情報から発生を予測することが可能であるとともに、事前の備えや発生時の対応によって被害を軽減することができます。

本稿では、大雪が発生した原因について概説し、豪雪災害への備えをご案内します。気象庁によると1月24日(火)から26日(木)の間、日本の上空にこの冬一番の強い寒気が流れ込むため、日本海側を中心に大雪となり、太平洋側でも大雪や積雪となるところがある見込みです。当情報紙を被害の軽減に役立てていただければ幸いです。 なお、本レポートは2023年1月23日時点の情報に基づいて作成しています。

1. 令和4年12月の大雪

12月17日から20日にかけて冬型の気圧配置となり、北日本から西日本の日本海側を中心に強い寒気が流れ込んだことから、主に北陸地方の平野部や、新潟、山形、福島、秋田の内陸部で記録的な大雪となった。福島県や山形県の一部地域では18日から19日にかけての24時間降雪量が100センチを超え、観測史上最多を記録した。

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