レポート

<号外>「令和4年8月3日からの大雨と水害(水災)への備え」

2022.8.1

要旨

令和4年8月3日からの大雨では気象庁から「顕著な大雨に関する気象情報」が発表されるとともに、日本各地で大雨が発生し、多数の河川氾濫などが生じました。被害に遭われた皆様には、心からお見舞い申し上げます。

本稿では、8月3日からの大雨に関する情報についてまとめるとともに、今後も大雨が発生する可能性があることから、7月27日発行の号外で掲載した「避難への備え」について再掲します。

なお、本レポートは2022年8月15日時点の情報に基づいて作成しています。

1. 令和4年8月3日からの大雨について

低気圧が8月3日に東北地方を横断し、低気圧に伴う前線が8月4日にかけて北陸地方へ南下して停滞し、8月5日には本州南岸まで南下した。低気圧や前線に向かって高気圧の縁を回る空気や、台風6号を起源とする暖かく湿った空気が流れ込んだために、東北地方と北陸地方を中心に断続的に猛烈な雨が降り、記録的な大雨になった。8月8日から再び前線が北日本に伸びて停滞し、北海道地方や青森県では記録的な大雨となった。また、8月10日以降も東北地方で局地的・断続的な激しい雨が降った。8月13日は台風8号の影響で東日本太平洋側で、8月14日は全国的に大気の状態が不安定となり、激しい降雨が生じた地域があった。1)

国土交通省の災害情報では、8月16日にかけて前線を伴った低気圧が北日本を通過する見込みであり、大雨に伴う土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に引き続き警戒が必要になる。

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