2019年度 No.6「武漢市で発生した新型コロナウイルスについて」
2020.1.1
要旨
- 昨年末に武漢市で発生した当初原因不明と言われた肺炎は、新型のコロナウイルスが原因と断定された。
- 中国国内では、春節休暇の帰省や旅行等で延べ30億人が大移動すると言われており、感染の広がりが懸念される。
- 企業においては、情報収集を継続すると共に、感染予防対策等の準備や事業継続計画(BCP)等の確認を行うことが望ましい。
1. 中国国内の状況
(1)武漢市における感染の状況
中国の湖北省武漢市において発生した当初原因不明と言われた肺炎は、新型のコロナウイルスが病原体であると断定された。武漢市における感染状況等は表1の通りである。
(2)武漢市当局の対応
武漢市衛生健康委員会は、国や湖北省と連携して、以下5つの対策を実施すると公表している。
- ① 専門家等のリソースを活用して、早期の発見・診断・隔離・治療に全力を尽くす。
- ② 感染源と疑われる海鮮市場の閉鎖と疫学的調査を行う。また、市内の公共施設や各市場における衛生管理指導を強化する。 感染源と疑われる海鮮市場の閉鎖と疫学的調査を行う。また、市内の公共施設や各市場における衛生管理指導を強化する。
会員登録で レポートを全て見る