レポート

2015年度 No.3「データで見るASEAN地域の自然災害と2015年の振り返り」

2016.1.1

本号は、ASEAN各国の自然災害リスクにかかる評価と2015年にASEAN地域で発生した災害について、一般に公開されているデータと資料を踏まえ、今後の備えの参考にして頂くことを目的として作成されたものです。本号では特に、インドネシア、フィリピンの自然災害に関する情報を掲載しています。

なお、自然災害リスクの評価に関して、本号では「Index for Risk Management (INFORM: リスク管理のための指標)」と公表されている災害データをベースにした解説を行っています。洪水や地震など、より具体的な内容に関しては、弊社アジアリスク情報 <2014 No.5> 「アセアン(ASEAN)の自然災害リスクの特徴と実態」をご参照ください。

1.データで見るASEAN各国の自然災害リスク

(1) INFORMの概要

INFORMとは、European Commission とInter-Agency Standing Committee Task Team(IASC)が中心となって作成した指標であり、Index for Risk Management (「リスク管理のための指標」)の略称です。人的被害の観点を中心にして、各国の災害リスクや人道危機リスクがどの程度であるのかについて客観的に実態を把握できるようにしています。
INFORMは、重点的に対策を講じる対象・地域の絞込みや減災・防災取組みに活用してもらうことを目的にしており、評価手法や評価に用いられたデータおよび評価結果はHP上で公表し、パブリックドメイン(Public Domain)として誰でも無料で利用可能になっています。

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