コンサルタントコラム

マナー運転

所属
大阪支店 自動車RMグループ
役職名
マネジャー
執筆者名
竹田 愉実 Yoshimi Takeda

2016年11月9日

「時間となりました。相手の立場や状況を考えたマナー運転を実践することで、他者、弱者にやさしい運転をお願いします。」このセリフで交通安全講習は本日も終了だ。

「マナー運転」について最近思うことについて書いてみたい。

一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が2016年6月にホームページ内で行った交通マナーに関するアンケートの集計結果を発表している。その中で、回答者が住んでいる都道府県での交通マナーについてどう思うかの設問があり、全体(全国)としては、「とても良い」が0.9%、「良い」が10.4%、「普通」が50.4%、「悪い」が31.3%、「とても悪い」が7%。「悪い」と「とても悪い」を合わせると38.3%であった。また、都道府県別にこの全国構成比と比較したものも発表しており、「悪い」と「とても悪い」を合わせて半数を超える県が12県、ワーストの県での値は80.0%であった。ホームページ内でのネットアンケートなので、もともと交通に興味のある意識の高い方が回答者に多く、それを反映した数値と考えられるが、都道府県により大きな差があるのは興味深い。そもそも都道府県により大きな差がでるのはなぜだろう。相手の立場や状況を考えるということは、自分が相手の立場に立って、相手に気を配るということであるが、個人個人によってマナーと思っているレベルは違っているかもしれない。相手がどう思うかを想像する際に、自分なら「嬉しい」や「不快だ」等を感じないのであれば、相手に配慮するということはあり得ない。また、自分がマナーだと思っている価値観が他人にも当たり前に受け入れられるとも限らない。何を不快に思うかどうかは、その人の育ってきた環境・文化の違いにもよるだろう。

テレビで、諸外国の運転風景について、日常的に多くの車やバイクがクラクションを鳴らしながら、歩行者お構いなしに交差点に突入している様子がよく放送されている。その状態に慣れ、それが当たり前であれば、相手への配慮は不要だろうし、それが文化なのかも知れない。

マナー運転啓発のためには、それは、マナーを当たり前なものとして画一的なマニュアルのように示してはいけないということである。マナー意識は地域、個人により異なる。常識が非常識の場合もある。「これがマナーです。」と言うのではなく、ある行為が不安全な行動であることを示したうえで、具体的に相手に配慮した行動(マナーのある行動)をすれば自分も相手も安全でメリットがあるということを納得して実行してもらうことが重要だということである。マナーは本来、押し付けるものではなく、自然と自分の思いで行うべきものだからだ。ただし、マナーマニュアルがあった方がいい場合もある。この数年来、諸外国の人たちが訪日の際、車を運転することが増加している。車の運転は生死にかかわることであり、交通マナーマニュアルが即効の安全ガイドとして役立つ。

車に乗って走り出すことは、社会生活を送ることと同様に、他の人とかかわることであり、相手に配慮することは、たとえ小さな思いやりであったとしても安心安全を生み出している。

では、「今日も明日もマナー運転で!ご安全に!」

以上

(2016年10月27日 三友新聞掲載記事を転載)

竹田 愉実 Yoshimi Takeda
氏名
竹田 愉実 Yoshimi Takeda
役職
大阪支店 自動車RMグループ マネジャー
専門領域
交通事故防止コンサルティング