新型コロナ・新型インフルエンザ等の感染症対策の大きな柱は、感染予防と事業継続への取組みです。
従業員の感染を防ぎ、生命の安全を確保することに加えて、企業存続のための事業継続を死守することになります。感染予防、感染拡大防止、取引先への対応、事業の継続、風評被害への対処など様々な観点に立ち、お客さまの新型コロナ・新型インフルエンザ等の感染症対策をご支援いたします。
新型コロナ・新型インフルエンザ等の感染症対策
新型コロナウイルスの世界的な流行などにより、企業においても事前の感染症対策、および事後対応の準備・計画の重要性が再認識されました。単に従業員の感染を防ぐだけでなく、感染拡大の防止、取引先への対応、風評被害への対処、感染者の増大によって多数の従業員が休業した場合の事業継続など、様々な観点を踏まえて事前準備や計画の整備を進めることが求められています。
当社は、事業継続マネジメントのコンサルティングで培ってきたノウハウをベースに、お客さまの業種特性、企業規模、企業文化等を考慮した最適な新型コロナ・新型インフルエンザ等の感染症対策コンサルティングを提供します。
コンサルティングの概要
企業における新型コロナ・新型インフルエンザ等の感染症対策には、主に次の三つの視点があります。
- 自社における感染予防および感染拡大の防止
- 自社で感染例が発生した場合の対処
- パンデミック(注1)を想定した準備
これらの視点を踏まえ、下図のようなプロセスに沿って、御社の新型コロナ・新型インフルエンザ等の感染症対策を全面的に支援させていただきます。
実際には、これらのプロセスの中で特に注力すべき点や、特に注意を要するポイントは、個々の企業の業種特性・企業規模・企業文化等によって異なりますので、下図のプロセスを基本としながら、お客さまの事情や状況に応じて、下図の中から単体もしくは複数サービスを組み合わせた形で提供させていただきます。
(注1)パンデミックとは、感染症が世界的に大流行することを指します。
(注2)備品・備蓄品の準備につきまして、当社からは、準備すべき備品・備蓄品の種類、仕様、数量等についてアドバイスさせていただき、実際の調達は、基本的にはお客さま側で行っていただきます。
ご用意いただく資料・書類
ご依頼のコンサルティング内容を踏まえ、別途、ご案内申し上げます。
新型コロナウイルス感染症クラスター対策サーベイ
店舗や職場の感染症対策状況を調査し、企業の新型コロナウイルス感染症クラスターリスクの低減策を具体的にお示しします。
新型コロナウイルス感染症クラスター対策サーベイ概要
企業において新型コロナウイルス感染症に係るクラスターが発生した場合には、営業の一時停止や従業員の行動制限の可能性があります。当社では店舗や職場の感染症対策状況を調査し、企業の新型コロナウイルス感染症クラスターリスクの低減策を具体的にお示しします。
① 飛沫感染対策
感染防止に対するルールを明確にしていますか?
近接した場所での会話は飛沫による感染の可能性があります。具体的な感染シナリオとしては、休憩室や喫煙室のような場所での会話となります。感染シナリオのある場所において、個人間の距離を一定に保つことやマスクの適切な着用方法などをルール化し、従業員に明確に示すことが必要です。
② 接触感染対策
ハイタッチサーフェス※1(高頻度接触環境表面)を特定していますか?
ドアノブや電気スイッチ、エレベーターのボタン、テーブル、椅子の背もたれなど、頻繁に触れる箇所へ対策が必要です。これを特定したうえで、一定時間ごとの清拭や周囲への手指消毒剤の設置が必要です。特にバックオフィスの共用パソコン(キーボード)、共用タブレットが対策対象から漏れることが多く、注意が必要です。
③ 空気(エアロゾル※2)感染対策
十分に換気できる空間ですか?空調設備による換気量は適切ですか?
窓の開放によって十分に換気ができる空間であれば問題がありませんが、窓が開放できない部屋や地下室のような場所は機械換気となっており、在席人数に対する適切な換気量であるかを確認することが必要です。
フィルターの目詰まりや空調の設計方法によって適切な換気量が維持されていない可能性があります。
出社可能社員数(テレワーク実施率)の目安にも活用できます。
1 ハイタッチサーフェスについて
スイッチ、ドア、ノブ、テーブルやいすなど日常的によく触る箇所。感染者が触れて感染性のある体液などが付着した場所を、別の方が触れて感染する伝播経路が接触感染となります。
2エアロゾルについて
“空中を浮遊するマイクロ飛沫を通して感染が広がる(airborne infection)”という意味であり換気の不十分な空間においては、部屋から排出されず感染力を保ったまま感染源となること。
- 解放された場所では、くしゃみや咳から飛散するエアロゾルに含まれるウイルスは、2メ-トルに到達する間に乾燥して感染性を失うか、落下するため2メ-トル程度の距離を保てば伝播する可能性は低いと考えられている。
- 湿気のある密室では、空中に浮遊するエアロゾル中のウイルスは乾燥を免れるため、中には3時間ほども浮遊して感染力を保つこともあるといわれる。
(出典:-人類vs感染症 新型コロナウイルス 世界はどう闘っているか、國井修、CCCメディアハウス-)
対策の視点 | クラスターリスク対策 |
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飛沫感染 |
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マイクロ飛沫 (エアロゾル)感染 |
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接触感染 |
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コロナウイルスについて
ご承知のとおり、コロナウイルスには、一般の風邪の原因となるウイルスや、「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や2012年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」ウイルスがあり、現在流行しているのが「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」です。
ウイルスは自分自身で増えることができず、粘膜などの細胞に付着して入り込み増えます。健康な皮膚には入り込むことができず表面に付着するだけと言われています。表面についたウイルスは時間がたてば壊れてしまいますが、物の種類によっては24時間~72時間くらい感染する力をもつと言われています。流水と石けんでの手洗いや手指消毒用アルコールによって感染力を失わせることができます。
首相官邸HP https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
クラスター(集団)発生の端緒を捉え、早期に対策を講ずることで、今後の感染拡大を遅らせる効果が大といえます。
この提案での対策のポイントは以下の3つとなります。
- ① 空気感染対策
- ② 接触感染対策
- ③ 飛沫感染対策
それでは個別に内容をご説明します。
① 空気感染対策
空気感染とは、感染者が飛ばした飛沫核(エアロゾル)を吸い込むことで感染することをいいます。飛沫核というのはくしゃみや咳、つばといった水分が乾燥し、病原菌だけが空中に浮遊している状態です。感染者と離れた場所にいたとしても密閉された空間にいた場合、長時間浮遊している飛沫核を吸い込むことで感染してしまうということになるのです。
飛沫核は非常に軽いため、屋外であれば風などによって巻き上げられ、吸い込むことはほぼないと言われています。密閉された屋内や空調が悪く空気が澱んでいる、換気の悪い屋内などでは微細な飛沫(エアロゾル)に含まれたウイルスが数10メートル浮遊し、感染を引き起こす可能性があります。アメリカの感染症学会の報告書では「換気の悪い室内では、地上1.5メートルの高さで感染者から放出されたウイルスを含んだ微細飛沫が、空気の循環で数十メートル先まで移動する可能性がある」と指摘されています。特に飛沫核となってしまうと長時間の浮遊が可能となるため、感染のリスクも高まるといえます。
また、飛沫核は3時間程度は感染性を有するとの報告もあるため、密室では感染のリスクが高くなるといえます。ソーシャルディスタンスにて2メートルほどの距離を取ることとしていますが、空気感染も含まれる場合、ソーシャルディスタンスとして推奨されている距離感では感染対策としては不十分であるといえます。
空気感染を防ぐためには、これまで通りのマスクの着用や消毒はもちろんですが、何よりも密閉した空間を作らないことが肝心です。三密(密閉・密集・密接)を避けることに加えて、窓を開けて常に換気をする、室内の空気循環を良くする、といった空気の流れが重要であるとされています。混み合った公共交通機関などの長時間の利用を回避するなども、混雑の回避が空気感染を予防するために効果的であると考えられています。
② 接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、自らの手で周りの物に触れると感染者のウイルスが付きます。
未感染者がその部分に接触すると感染者のウイルスが未感染者の手に付着し、感染者に直接接触しなくても感染します。
感染場所の例:電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すり、スイッチなど
③ 飛沫感染
(1) 飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳(せき)、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
感染を注意すべき場面:屋内などで、お互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすとき
新型コロナ感染症については、基本的な感染経路は飛沫核感染とされています。飛沫感染の場合は相手の飛沫を吸い込まなければ感染しないため、距離をあけて会話をする、咳やくしゃみをする際にはマスクをしたりハンカチを口に当てたりするいわゆる咳エチケットをしていれば飛沫は飛ばないので感染を回避できるという考え方でした。しかし飛沫核は長時間空気中を浮遊することから、密閉された空間に長時間滞在すると感染するリスクが高まります。
以上
コンサルティング実績
製造業(東証プライム上場)
- 本社における緊急時の体制整備
- 本社における新型インフルエンザ発生時の行動計画策定
- 工場における新型インフルエンザ発生時の行動計画策定
- 全従業員向けの携帯カードの作成
期間:6ヶ月
金融業(東証プライム上場)
- 重要業務の洗い出し
- 事業継続戦略の策定
- 既存のリスク管理文書との整合性確保
- 感染予防策の策定
- 事業継続計画の策定
期間:1年間
学校
- 新型インフルエンザ発生時の被害想定分析
- 緊急時の体制整備
- 新型インフルエンザ発生時の行動計画の策定
製造業(東証プライム上場)
アドバイザリー契約
- 定期的にリスク管理委員会への参加・意見具申
- 新型インフルエンザ発生時の行動フローの作成
など
刊行物等
当社コンサルタントが執筆・監修した出版物
コンサルティングの流れ
当社では、お客さまにご満足いただけるために、綿密なお打ち合わせを元にコンサルティングプランを作成・実施してまいります。
お打ち合わせまでは無料となりますので、お気軽にご相談ください。
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STEP1
相談申込み
Webにて申込みいただいた後、原則として三営業日以内に担当コンサルタントよりご連絡させていただきます。
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STEP2
担当コンサルタントと打合せ
お客さまの現状と課題認識をお聞きし、コンサルティングによる解決に向けて意見交換させていただきます。
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STEP3
ご提案
課題解決のためのテーマを絞り込み、コンサルティングの方針・手法・工程についてご提案させていただきます。
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STEP4
提案内容精査~ご契約
提案内容を確認・精査いただいた後、お見積りを提示、コンサルティングプランを確定させ、ご契約を締結します。
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STEP5
取組の実施
コンサルティングプランに沿って具体的な取組を実施します。
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STEP6
取組の完了
コンサルティングプランの完了を確認し、効果を検証します。