レポート

2017年度 No.1「運輸事業者における安全管理の進め方に関するガイドライン」の平成29年改訂概要

2017.8.1

1.はじめに

国土交通省では、運輸安全マネジメント制度の今後のあり方について、運輸審議会運輸安全確保部会において平成28年12月から4回にわたり議論を行い、平成29年4月にとりまとめを行った。

その後、平成29年5月30日付けで国土交通大臣から運輸審議会に対し「安全管理規程に係る報告徴収又は立入検査の実施に係る基本的な方針の改正」につき諮問され、その運輸審議会において、諮問された案を一部修正して改正することが適当であるとの結論がまとまり、平成29年7月6日付けで国土交通大臣に対して答申が有った。

それに伴い上記「基本的な方針の(別添)」である「運輸事業者における安全管理の進め方に関するガイドライン」(以下、「ガイドライン」とする。)が平成22年3月から7年ぶりに改訂されることとなった。

運輸安全マネジメントのガイドラインは運輸事業者における安全管理体制の構築・改善に係る取組のねらいとその進め方の参考例として国土交通省から発出されている文書である。そのため、改正内容は運輸事業者における今後の安全管理体制の構築・改善に少なからぬ影響を及ぼすことが考えられる。そこで、本稿ではこの度のガイドライン改訂を理解するために、その背景と平成22年3月に発出されているガイドラインからの主な改訂点について概説したい。

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