レポート

地球環境との共生(Planetary Health)にむけて (講演:東北大学グリーン未来創造機構シンポジウムvol.3)リサーチ・レター2023年第5号

2024.1.1

2023年11月16日、東北大学グリーン未来創造機構が主催するシンポジウムvol.3「自然資本獲得とネイチャーポジティブ」に、MS&ADインターリスク総研基礎研究部主席研究員/MS&ADインシュアランスグループホールディングスサステナビリティ推進部 部長の沖宏治が登壇した。
本稿では、沖の発表について紹介する。

1. イントロダクション

2020年9月に日本がカーボンニュートラル宣言を行って以来、サステナビリティの分野においては、この数年間、気候変動だけではなく、世界における人権に関わる諸問題の発生、TNFD1開示基準公表等、企業として対応すべき様々なことが起こっている。
当社グループがサステナビリティをガバナンス対応を含めて経営課題の中にどのように取り込んでいるか、自然資本の保全に向けてどのような取り組みをしているかについて説明する。

2. MS&ADグループの経営戦略

MS&ADグループの組織構成としては、持株会社の下に3つの損害保険会社と2つの生命保険会社があり、事業領域としては国内損保事業、国内生保事業、海外事業、金融サービス事業、デジタル・リスク関連サービス事業となる。デジタル・リスク関連サービスでは、TNFD開示対応をはじめとする環境課題に対するコンサルティングを提供している。

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