リスク情報・レポート

リスク情報・レポート / サステナブル経営 レポート

2017.6.1

急伸するESG投資と求められる企業のESG戦略

1.はじめに

2015年9月、世界最大の年金資産規模を持つ年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、国連が支持する責任投資原則(PRI)1に署名し、これを一つの契機として、我が国でも環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)に関する情報を考慮した投資、いわゆる「ESG投資」に対する認知度や関心は高まる傾向にある。そのような状況下、環境省は2017年1月、「ESG投資に関する基礎的な考え方、持続可能性を巡る課題を考慮した投資に関する検討会」(ESG検討会)の報告書2を公表した。その報告書の第2節には、【図表1】に示すようにESG情報等の「非財務情報」の重要性が指摘されている。

さて我が国では当初、前述のような投資は「SRI(社会的責任投資)」と呼ばれていたが、最近では「ESG投資」と呼ぶのが一般的になりつつある。この両者の違いを、例えばNPO法人日本サステナブル投資フォーラム(JSIF)は、【図表2】のとおり説明している。

本稿では、ここ二三年、我が国においても急速な進展をみせるESG投資の最新動向についてまず紹介・解説し、それを踏まえた企業のESG戦略の在り方について考察する。

2.スチュワードシップ・コード、コーポレートガバナンス・コードとは

日本再興戦略3のもと、2014年2月に日本版スチュワードシップ・コードが、また2015年6月にコーポレートガバナンス・コードがそれぞれ策定された。

サステナブル経営 レポート(旧:新エターナル)

環境問題に関わるテーマを毎号一つ取り上げ、わかりやすく解説した情報誌です。
(A4 10P前後、不定期発行)