レポート

2016年度 No.2「国土強靭化貢献団体認証制度(レジリエンス認証)とは」

2016.7.1

0. はじめに

2016年4月、BCM(Business Continuity Management;事業継続マネジメント)に関係する新しい第三者認証制度がスタートしました。内閣官房国土強靭化推進室(以下「推進室」といいます)が創設した「国土強靭化貢献団体認証制度(以下「レジリエンス認証」といいます)」です。国土強靱化の趣旨に賛同し、自助(事業継続)への取組を積極的に行っている企業等の事業者等を「国土強靱化貢献団体」として認証する制度で、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会(以下「協議会」といいます)が、制度運営の中心的役割を担う認証組織として、制度を推進しています。

本稿では、2016年6月30日に第1回申請が締め切られたレジリエンス認証についてご紹介します。

1. 概要

レジリエンス認証は、基準認証・マーク付与制度です。推進室が定めた「国土強靱化貢献団体の認証に関するガイドライン」(2016年2月;改訂2016年4月、以下「ガイドライン」といいます)に基づく国内の組織認証制度で、認証を希望する企業等の事業者等が、申請によって第三者認証を受ける任意制度となります。

創設に至る背景を含めた制度の概要は、下記のとおりです。

(1)制度創設の背景

レジリエンス認証は、国土強靭化担当大臣の諮問機関である有識者会議「ナショナル・レジリエンス(防災・減災)懇談会」の下部組織「国土強靭化に資する民間の取組促進ワーキンググループ」にて、2015年度に集中的に検討されてできた制度です。上記の会議体はともに、2013年12月に成立した「強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法」に関する総合的な施策のあり方について有識者の意見を聴くことを目的として設置されました。

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