レポート

PLレポート 製品安全 2018年度 No.1

2018.4.1

国内トピックス最近公開された国内のPL・製品安全に関する主な動向をご紹介します。

「アクセシブルデザイン-視覚に障害のある人々が利用する取扱説明書の作成における配慮事項」のJISが制定されました。

(2018年2月20日 経済産業省)

2月20日、経済産業省は「JIS S0043:アクセシブルデザイン-視覚に障害のある人々が利用する取扱説明書の作成における配慮事項」(以下「本JIS規格」)を制定しました。

本JIS規格は、製品の製造者などが取扱説明書を作成する際に必要な配慮事項を示すことによって、視覚に障害のある人々にとっての取扱説明書及び製品のアクセシビリティを向上させることを目的として制定されました。

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)はリコール実施後の重大製品事故に関する注意喚起を行いました。

(2018年2月22日 独立行政法人製品評価技術基盤機構)

2月22日、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、事業者がリコールを実施した後も重大製品事故が発生していると注意喚起を行いました。本リリースの概要は以下のとおり。

1.重大製品事故の発生状況について

重大製品事故の報告・公表制度が開始した平成19年度から平成28年度までの10年間にNITEに報告された重大製品事故は9,780件(*1)。その中で、リコール実施後に発生した事故で、かつ、事故の原因が製品起因(*2)によるもの(以下、「リコール後の重大製品事故」)は1,283件でした(図表1)。

海外トピックス最近公開された海外のPL・製品安全に関する主な動向をご紹介します。

CPSCがジョギング用3輪ベビーカー輸入事業者に対して是正措置実施の行政手続き

(2018年2月16日 CPSC)

CPSC(Consumer Products Safety Commission:米国消費者製品安全委員会、以下「同委員会」)は、2月16日、同委員会がジョギング用3輪ベビーカー(原文ではjogging stroller、以下「3輪ベビーカー」)の輸入事業者Britax Child Safety, Inc(以下、「同社」)に対して、同社が輸入販売している特定の型式の3輪ベビーカーに設計上の欠陥があるとして、市場での是正措置実施を求める行政手続きを行ったことを発表しました。2011年12月から2015年9月の間に輸入販売された約493,000台が対象となるとしています。

CPSCが北米三か国の製品安全管理当局の協調拡大を発表

(2018年2月22日 CPSC)

CPSC(Consumer Products Safety Commission:米国消費者製品安全委員会、以下「同委員会」)は2月22日、米国、カナダ、メキシコの製品安全管理当局の協調拡大に合意したと発表しました。

この合意覚書は、同委員会のBuerkle委員長代理、カナダ保健省(the Department of Health of Canada:Health Canada)のYalkin総裁、メキシコ消費者検察局(the Consumer Protection Federal Agency of the United Mexican States:PROFECO)のPerez長官の三者により、フロリダで行われた米国ICPHSO(International Consumer Product Health and Safety Organization)の年次会議において署名がなされました。

NHTSAが自動車産業に関わる事業者向けに安全基準遵守のための支援プログラムを導入

(2018年2月26日 NHTSA)

NHTSA(National Highway Traffic Safety Administration:国家道路安全局、以下「同局」)は2月26日、自動車/部品/装置/用品等の製造、輸入、販売、サービス等に携わる事業者および将来これらの分野に参入を検討している事業者に対し、自動車安全基準遵守支援プログラム(Compliance Assistance Program、以下「本プログラム」)を導入すると公表しました。

同局は、これまで、市場で販売されている自動車を同局が購入・検査して事業者のFMVSS(Federal Motor Vehicles Safety Standard:米国連邦自動車安全基準、以下「同基準」)遵守状況の監視と取り締まりを行ってきましたが、本プログラムにより事業者の要望に応じて積極的に同基準遵守のために必要な情報と助言を提供するという新たな取り組みを始めます。

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